伊藤忠食品/4~12月、取引減少とビール不振で減収減益
2020年01月30日 10:40 / 決算
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伊藤忠食品が1月30日に発表した2020年3月期第3四半期決算によると、売上高5186億2800万円(前年同期比1.8%減)、営業利益36億4300万円(6.8%減)、経常利益46億1400万円(1.1%減)、親会社に帰属する当期利益32億4500万円(1.8%増)となった。
売上高は、組織小売業との取引深耕を推し進めたことなどによる取引増加が発生したものの、前年度下期から一部取引が減少した影響やビールの売れ行き不振などにより減収となった。
利益面では、販売費及び一般管理費の削減効果により前年同期比で改善したものの、減収による売上総利益の減少の影響があり減益となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、有価証券売却益を特別利益に計上したことなどにより増益となった。
商品分類別売上高は、ビール1238億5800万円(8.4%減)、和洋酒807億8500万円(3.0%減)、調味料・缶詰823億1700万円(4.1%増)、嗜好・飲料1085億6700万円(0.0%)、麺・乾物370億4900万円(3.5%増)、冷凍・チルド214億200万円(8.2%増)、ギフト448億2900万円(3.2%減)、その他198億2000万円(0.2%減)だった。
業態別売上高は、卸売業678億円(3.0%減)、百貨店246億6600万円(0.3%増)、スーパー3193億5500万円(1.2%減)、CVS・ミニスーパー510億5500万円(6.2%減)、その他小売業312億5900万円(0.3%減)、その他244億9300万円(0.2%増)だった。
「営業・物流・情報・マーチャンダイジング・マーケティング・決済」という卸の基本機能を高めるとともに、業務改革のさらなる推進やローコストオペレーションを追求した。
優良顧客との取引深耕のほか、前年度に資本参加をした菓子卸コンフェックスホールディングスとの物流・商流での取り組み、プリマハムへの出資による惣菜事業などの強化、「DELISH KITCHEN」などのレシピ動画サイトを運営するエブリーとの資本業務提携によるデジタルサイネージ事業の推進をした。
液体急速冷凍の技術を活用したリキッドフリーザー方式凍結機「凍眠」の製造販売を行うテクニカンとの業務提携による共同ブランド「凍眠市場(いちば)」の立ち上げ、ヘルスケアプラットフォーム「FiNC」を運営するFiNC Technologiesへの出資による国内ヘルスケア市場に向けた取り組みなど、取引先への新たな付加価値の提供や卸機能のさらなる強化に向けた施策を実行した。
食品ロス削減のためのフードシェアリングプラットフォーム「TABETE」を運営するコークッキングへ出資することで、本業を通じた社会課題の解決に向けて新しいビジネスへのアプローチをはじめた。
通期は、売上高7000億円(4.9%増)、営業利益47億円(16.3%増)、経常利益58億円(17.3%増)、親会社に帰属する当期利益40億円(20.9%増)を見込んでいる。
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