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オークワ/2月期ドミナント強化で増収増益

2020年03月31日 11:10 / 決算

オークワが3月30日に発表した2020年2月期決算によると、営業収益2653億9800万円(前年同期比0.1%増)、営業利益34億4800万円(21.4%増)、経常利益37億5500万円(23.6%増)、親会社に帰属する当期利益14億2900万円(約5.8倍)となった。

小売業界は、個人消費は持ち直し、緩やかな回復基調が続いていたが、労働需給の逼迫による人件費、物流費の上昇や消費嗜好の多様化、根強い節約志向による業種業態を越えた顧客の獲得競争も激しさを増しており、厳しい経営環境が継続している。

このような状況下において、同社は会社創立60周年を迎えた2020年2月期スローガンを「業務を精査し「やめる・減らす・見直す」働き方改革でお客様満足度・従業員満足度アップを実現しよう」とし、1年間を通して「創立60周年感謝祭」の開催、記念商品の販売、各種キャンペーンや抽選企画などを展開した。

新規出店は、岐阜県下15店舗目となる「スーパーセンター多治見店」(岐阜県多治見市)を2月にオープンし、東海エリアのドミナント強化を図った。

また、前期に閉鎖した「プライスカット三雲店」(三重県松阪市)は、新たにSSM業態の「三雲店」として4月に新築オープンした。

店舗の改装は、「津高茶屋店」(三重県津市)、「大和郡山筒井北店」(奈良県大和郡山市)、「粉河店」(和歌山県紀の川市)の全面改装のほか、「箕島店」(和歌山県有田市)、「スーパーセンター中津川店」(岐阜県中津川市)、「スーパーセンターいなべ店」(三重県いなべ市)、「スーパーセンター美濃インター店」(岐阜県美濃市)、「スーパーセンター河南店」(大阪府南河内郡河南町)、「スーパーセンター関店」(岐阜県関市)にはダイソー売場を導入するなど顧客利便性の向上を図った。

一方、経営効率化のために「パレマルシェららぽーと磐田店」(静岡県磐田市)、「ラフレ初生店」(静岡県浜松市)、「松阪長月店」(三重県松阪市)を閉鎖した。

連結子会社は、食品スーパーのヒラマツ及び外食のオークフーズは、競合店の影響もあり減収減益だった。

リテールバックオフィスサポートは、グループ内を中心に店舗・施設の管理業務を継続して行い、サンライズは、農産物等の加工・配送を担うことで、グループ全体の業務効率化に寄与している。

次期は、営業収益2680億円(1.0%増)、営業利益37億円(7.3%増)、経常利益40億円(6.5%増)、親会社に帰属する当期利益15億円(5.0%増)を見込んでいる。

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