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F&LC/10~12月は緊急事態宣言解除で増収も営業利益22.0%減

2022年02月14日 10:40 / 決算

FOOD&LIFE COMPANIES(F&LC)が2月10日に発表した2022年9月期第1四半期決算によると、売上収益716億100万円(前年同期比20.3%増)、営業利益54億6900万円(22.0%減)、税引前利益52億5500万円(21.1%減)、親会社に帰属する当期利益33億8800万円(17.3%減)となった。

国内スシロー事業の売上収益は574億9100万円(3.5%増)、営業利益は48億2900万円(前年同期比34.0%減)となった。

10月からの緊急事態宣言解除を受け、飲食店に対する営業時間や酒類の提供時間の短縮といった要請も10月下旬にかけて各都道府県で徐々に解除された。コロナ禍からの早期回復に向けた取り組みとして、国内スシローでは、「GoTo超スシローPROJECT第一弾」で、黄皿100円(税込110円)が「禁断の90円セール」(税込99円、平日15時以降)の実施や、「GoTo超スシローPROJECT第二弾」で、「生ビールジョッキ半額セール」(平日限定)等を行った。

また、コロナ禍で増加したテイクアウト・デリバリー需要に対応するため、デリバリー対象店舗をさらに拡大すると共に、テイクアウト専門店の新規出店も継続的に実施した。

海外スシロー事業の売上収益は74億9300万円(111.8%増)、営業利益は3億7900万円(前期は営業損失2億2700万円)となった。

コロナウイルスの再拡大による飲食店への営業規制が各国・地域において続く中、2021年9月に初出店した広州(中国本土)では、11月に2号店をオープンした。 その他の地域においても、アフターコロナを見据えて、香港+1店舗、シンガポール+1店舗、タイ+2店舗と、継続的に新規出店をした。

また、コロナ禍で営業規制はあるものの、来店客数の維持・拡大に向けて、大とろ祭(台湾)や、歳末大感謝祭(香港)等、魅力的な販促・マーケティング施策を各地域で実施した。

京樽事業の売上収益は57億800万円、営業損失は5億2700万円となった。合併後のシナジー創出を目的とし、京樽テイクアウト専門店のグランドメニューの刷新や、スシローとのWブランドへの転換を進めた。2021年11月には、既存の回転すし業態を「回転寿司みさき」としてリブランディングするなど、売上向上に向けた取り組みを進めた。

テイクアウト事業向け商品の製造を担う「京樽 セントラルキッチン」では、稼働率の向上や、グループのテイクアウト事業への商品の供給を目指して、江戸前寿司製造ラインを整備した。そのほか、本社組織の統合、その後の業務の統合もすすめるなど、シナジー創出に向けた施策に取り組んだ。

通期は、売上収益3100億円(28.7%増)、営業利益210億円(8.3%減)、税引前利益190億円(12.0%減)、親会社に帰属する当期利益120億円(9.0%減)を見込んでいる。

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