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トリドールHD/4~6月過去最高の当期利益36億円、全セグメントが増収

2022年08月16日 11:00 / 決算

トリドールホールディングスが8月12日に発表した2023年3月期第1四半期決算によると、売上収益438億1600万円(前年同期比17.1%増)、営業利益46億9100万円(1.6%減)、税引前利益53億5200万円(19.2%増)、親会社に帰属する当期利益36億2200万円(21.5%増)となった。

国内においては、商品力の強化と来店動機の促進に取り組むと同時に、テークアウトの強化などにも注力した。海外ではアジアを中心に積極的に出店したほか、グローバル展開を見据えたリブランディングも開始した。

これらの結果、丸亀製麺、海外事業、その他の全セグメントが増収となり、売上収益は増収を計上している。

<全セグメントが増収>
全セグメントが増収
※出典:トリドールHD2023年3月期第1四半期決算概要

販管費が増加したものの増収で吸収し、事業利益は28億4600万円(44.9%増)と、丸亀製麺とその他セグメントにおいて大幅な増益となった。

営業利益は46億9100万円(1.6%減)とわずかに減少したものの、親会社の所有者に帰属する四半期利益は36億2200万円(21.5%増)と増益。第1四半期としては過去最高の事業利益、四半期利益となっている。

丸亀製麺は売上収益は252億8900万円(7.7%増)。利益面では、原価率が若干上昇し、売り上げ好調に伴って人件費、水道光熱費、広告宣伝費も増加したが、増収で吸収し、事業利益は38億5200万円(27.9%増)と大幅な増益となった。

行動規制が強かった前年同期と比較して国内の移動量が回復基調で推移したことに加えて、商品戦略とブランディング、販売促進を統合した統合マーケティングが奏功した。

海外事業は、香港を拠点とするTam Jaiが当第1四半期にアジアで20店出店し、大幅な増収を計上した。米国ではMarugame Udonのハワイ店が観光客増加を背景に好調を維持し、3月にオープンした新店も順調に推移した。

台湾はコロナウイルス感染拡大の影響を受けたものの、行動規制の緩和に伴い6月から徐々に商況が改善しているという。これらの結果、売上収益は126億9500万円(35.0%増)。利益面においては、Tam Jaiの海外出店に伴うマーケティング費用や人件費等の先行投資が増加したこと、コロナウイルス感染防止のための行動規制の強化により一時的に経営効率が低下したエリアがあったことなどから、事業利益は4億500万円(21.6%減)と減益だった。

通期は、売上収益1770億円(15.4%増)、営業利益40億円(71.9%減)、税引前利益27億円(80.6%減)、親会社に帰属する当期利益13億円(85.5%減)を見込んでいる。

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