サツドラHD/6~11月、地域共通ポイントカード順調で増収増益
2022年12月19日 10:20 / 決算
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サツドラホールディングスが12月16日に発表した2023年5月期第2四半期決算によると、売上高429億5200万円(前年同期比2.6%増)、営業利益3億3400万円(25.8%増)、経常利益3億5700万円(17.6%増)、親会社に帰属する当期利益2億2400万円(26.6%増)となった。
地域プラットフォーム戦略として、2021年8月に北海道共通ポイントカード「EZOCA」会員数が200万人を突破し、提携店も164社、747店舗にまで拡大するなど、EZOCA経済圏は成長を続けた。また、江差町との包括連携協定に基づく取り組みの一環として運用を開始した「江差EZOCA」には、買い物金額の一部を町に還元する仕組みが導入されており、地域経済の活性化に寄与することを目指した。同町においては、移動の利便性向上を目指したMaaSの実証実験にも取り組んでおり、江差EZOCAから取得したデータなどを活用・検証することで、「収益循環モデル」の社会実装を目指した。
コラボレーション戦略としては、新たに札幌慈恵学園札幌新陽高校、十勝毎日新聞社及びニセコまちと包括連携協定を締結し、地域の持続的な発展や社会的課題の解決などに資することを目指した。2022年10月末現在、自治体や企業等と30件の各種協定を締結した。さらに、これらの戦略の効果的かつ継続的な推進には、グループのみならず国内外の様々な企業との連携や新たな知見・技術の獲得を通じた、より一層のスピード感が必要であることから、既存事業とのシナジーや新規事業創出することを目的に、2022年10月に国内外のアーリー・ミドルステージのスタートアップ企業への出資を行うコーポレート・ベンチャー・キャピタル(S Ventures)を設立した。
組織戦略としては、D&I委員会を設置し、多様な人材が活躍できる環境整備を進めるとともに、CHO(Chief Health Officer)の設置や、サツドラグループ健康経営宣言の制定など、健康経営の推進にも積極的に取り組んだ。また、ガバナンス体制を強化し、コーポレート・ガバナンスコード全原則の適用を実施した。
通期は、売上高914億円(10.2%増)、営業利益12億円(60.6%増)、経常利益12億円(51.3%増)、親会社に帰属する当期利益7億円(120.9%増)を見込んでいる。
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