アスクル/6~11月、BtoB事業堅調・LOHACO事業改善で増収増益
2022年12月19日 10:10 / 決算
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アスクルが12月15日に発表した2023年5月期第2四半期決算によると、売上高2202億5100万円(前年同期比5.4%増)、営業利益67億4500万円(0.7%増)、経常利益67億900万円(0.1%減)、親会社に帰属する当期利益44億8100万円(1.4%減)となった。
eコマース事業では、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限が解除され、オフィスへの出社回数の増加や、飲食・観光業等に対する需要の回復が見られる一方、断続的な新型コロナウイルス感染症の拡大と縮小が続いた。グループの主力分野であるBtoB事業は、ボトル飲料、観光・飲食業店等向けの生活用品商材、抗原検査キット等の新型コロナウイルス感染症関連商材等幅広く商品を取り揃え、お客の要望に対応することで、第2四半期連結累計期間は大幅な増収となった。戦略的に強化しているMRO商材も新型コロナウイルス感染症関連商材等を中心に売上高が伸長した。
7月の新アスクルWEBサイト構築に関連する一部機能(中堅大企業向けのWEBサイトであるソロエルアリーナサイトのオープン化)の先行リリースにより、ソロエルアリーナ利用客がサーチエンジンでの検索結果からソロエルアリーナサイトへ直接遷移することが可能となった結果、買い物の利便性が向上し、サーチエンジン経由での売上高が増加した。
また、インターネット広告等の更なる強化による顧客基盤の拡大、戦略的に強化する医療・介護業種および製造業を中心とする専門商材の品揃え強化と動画広告による取扱い認知度向上施策が相乗効果となり、売上高の成長にそれぞれ貢献した。この結果、BtoB事業の売上高は、前年同期比で118億2300万円増収の1814億1700万円(7.0%増)となった。
BtoC事業は、連結会計年度において「LOHACO」の黒字化を目標とした。売上高は、海外向け需要の減少に加えて、キャンペーン変更等の影響もあり減収となった。販売価格の改定、広告・データビジネスに係る手数料収入の増加により売上総利益率は向上、変動費比率の減少も含め収益構造は大きく改善した。直近11月度の限界利益率は目標としていた二桁に達する等、連結会計年度の「LOHACO」の黒字化は着実に進んだ。この結果、「LOHACO」の売上高は、前年同期比で11億7000万円減収の254億100万円(4.4%減)となり、BtoC事業合計で、前年同期比で7億2500万円減収の340億9400万円(2.1%減)だった。以上の結果、両事業を合計したeコマース事業の売上高は2155億1100万円(5.4%増)となった。
通期は、売上高4555億円(6.3%増)、営業利益145億円(1.3%増)、経常利益143億円(0.2%増)、親会社に帰属する当期利益94億円(2.1%増)を見込んでいる。
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