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イズミ/2月期の営業収益4601億円、食料品・ライフスタイル全般が回復

2023年04月11日 17:04 / 決算

イズミが4月11日に発表した2023年2月期決算によると、営業収益4601億4000万円、営業利益336億4400万円(前期は347億1700万円の利益)、経常利益343億9600万円(前期は346億9600万円の利益)、親会社に帰属する当期利益231億8800万円(前期は232億400万円の利益)となった。

「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号、2020年3月31日)を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、対前年同期増減率は記載していない。

主力の小売事業の営業収益は4443億5000万円、営業利益は286億900万円。既存店売上高は、前年同期比で3.5%増だった。

新型コロナウイルス感染症への行動制限の解除とともに、人々の自粛意識も大幅に緩和した状況の下、オケージョン需要にも回復がみられたことから、顧客消費行動の変化に対応した店舗営業体制に大きく軸足を移して事業を推進。一方、資源価格の高騰、円安などによりエネルギー価格、食料品・日用品を中心とした急速な値上がりに対し、在庫・商品ロスマネジメントを徹底することで売上原価の低減に努めている。

冬場における人流動向は、引き続き緩和傾向が続くとともに、感染症法上の扱いを緩和するとの方向性が出されたことで回復。年末年始における帰省等の移動需要回復が続き、食料品・ライフスタイルの直営全般が伸長したほか、テナント専門店でも、アパレル・雑貨・飲食等の各業態それぞれにおいて、主力である大型商業施設の回復が鮮明になってきた。

商品面では、当社グループ初となる自社製造ブランド「zehi(ぜひ)」の展開を4月から開始した。新しい市場のニーズや消費者の多様な価値観に対応していくため、看板商品をリブランディングし、新開発した総菜・生鮮加工品とともに、グループ全店舗で扱っている。

さらに、GMS店舗におけるライフスタイル(衣料品)売場のリブランディングの一環として、新ブランド「SHUCA(シュカ)」の売場展開を9月より開始した。「SHUCA」はアダストリアと協業し、同社の生産背景や店舗デザインのノウハウを生かし、主要顧客である30代~40代の女性が利用したくなる売場を目指す。

同じく9月に、同社が展開するライフスタイルブランド「studio CLIP」業態の業務提携及び商品売買等に関する基本契約を締結。これにより、店舗の付加価値を高めるとともに、地域経済の活性化や新たな雇用の創出に繋げていく。その第1号店として、福岡県行橋市の「ゆめタウン行橋」に「studio CLIPゆめタウン行橋店」を4月6日オープンした。

小売周辺事業の営業収益は406億2500万円、営業利益は46億6400万円。

金融事業のゆめカードにおいて、「ゆめカード(ゆめかクレジット)」のデザイン・機能を15年振りに一新するとともにシステム更改を実施。結果、イニシャルコストが増加した一方、小売事業の堅調な販売動向、電子マネー「ゆめか」、クレジットカードの新規入会、外部加盟店での取り扱いを推進することなどで取扱高が拡大した。これらにより、「ゆめか」の累計発行枚数は前期末における899万枚から2月末では974万枚となっている。

次期は、営業収益4766億円(3.6%増)、営業利益310億円(7.9%減)、経常利益310億円(9.9%減)、親会社に帰属する当期利益191億円(17.6%減)を見込んでいる。

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