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F&LC/10~3月営業利益45.3%減、値上げで既存店売上が低迷

2023年05月09日 13:52 / 決算

FOOD&LIFE COMPANIES(以下:F&LC)が5月9日に発表した2023年9月期第2四半期決算によると、売上収益1432億9800万円(前年同期比2.2%増)、営業利益52億3200万円(45.3%減)、税引前利益46億200万円(49.1%減)、親会社に帰属する当期利益36億2500万円(35.1%減)となった。

FOOD&LIFE COMPANIES

売り上げ面は、海外スシロー事業が業績を力強くけん引し、 国内スシロー事業についても、昨年10月の価格改定後の上期では、徐々に回復傾向にあるという。

利益面では、国内事業の減収減益、水道光熱費の増加が響いた。

国内スシロー事業の売上収益は987億4900万円(12.1%減)、セグメント利益は19億2900万円(79.0%減)。

円安や水産資源の減少による食材の調達コスト、物流費、地代、人件費、設備・建設資材の高騰を受け、2022年10月1日全店で値上げした。

2023年1月、スシロー店舗における迷惑動画がSNSにおいて掲載され、拡散された。対象店舗において、すべての湯のみの洗浄、しょうゆボトルの入れ替えを実施。今後の防止策としては、テーブルに備え付けの食器や調味料に不安を感じる場合の消毒済みのものへの交換、全国の郊外型店舗に対してアクリル板の設置の実施などを行っている。

既存店売上昨対は、10月の価格改定の影響により低水準で推移しており、12月を底にやや回復に転じたものの、2月の特殊要因(迷惑動画事案に絡み、既存店売上昨対が一時的に上昇)を除くと、コロナ前水準を超える回復までには至っていないとしている。

海外スシロー事業の売上収益は296億6300万円(94.5%増)、セグメント利益は26億8300万円(1268.2%増)。コロナ影響の縮小で売上は回復。出店も積極的に推進している。

中国大陸においては成都の1号店を含め、合計12店舗を出店した。その他の地域では、台湾5店舗、香港3店舗、タイ3店舗と、新規出店を継続し、海外スシロー事業において100店舗オープンを達成した。

京樽事業の売上収益は124億4800万円(15.6%増)、セグメント損失は4億5600万円(前年同期セグメント損失9億7700万円)。

2022年12月より冷凍ずし自販機による冷凍ずしの販売を開始。みさきブランドでは、2023年1月には「みさき本気のまぐろ祭2023」を開催した。2023年3月より、通常提供している、赤酢をブレンドしたシャリ(赤シャリ)の配合を変更し、よりまろやかな酸味とコクがひろがる、特別仕様の赤シャリを使用したすしを提供している。

通期は、売上収益3200億円(13.8%増)、営業利益110億円(8.7%増)、税引前利益95億円(25.6%増)、親会社に帰属する当期利益60億円(66.4%増)を見込んでいる。

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