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王将フード/3月期、2度の値上も過去最高の売上高・営業利益14.7%増

2023年05月15日 11:20 / 決算

王将フードサービスが5月15日に発表した2023年3月期決算によると、売上高930億2200万円(前年同期比9.7%増)、営業利益79億8100万円(14.7%増)、経常利益91億4000万円(29.8%減)、親会社に帰属する当期利益62億1300万円(29.5%減)となった。

<餃子の王将>
餃子の王将

今般の原材料価格等の高騰を受け、2度の価格改定を実施したが、「おいしい力」を届けたいという考えのもと、調理レシピの改良・改善や充実した調理研修を実施することで、より一層の料理品質の向上を図った。こうした地道な取り組みと、積極的な販売促進策が成果をあげ、価格改定後もこれまで以上に多くのお客が来店した。

コロナ禍で一時低調となった店内飲食をコロナ禍前の売上水準まで着実に回復させるとともに、テイクアウト&デリバリーの好調を維持することで、2022年2月から2023年3月まで14カ月連続で、同月比過去最高売上を毎月継続しており、売上高は営業時間の短縮等のあった前年同期のほか、コロナ前(2020年3月期)をも上回って創業以来過去最高を達成した。さらに、直営店売上高とフランチャイズ加盟店の末端売上高を合わせたチェーン全店売上高は、連結会計年度において1078億1200万円と初めて1000億円を超えた。

営業利益は、原材料の高騰や光熱費の単価上昇等があったものの、価格改定に伴う客単価上昇や客数増加による増収効果に加え、効率的なシフト編成による人件費コントロール等により、前年同期に比べて10億2200万円(14.7%)の増益となった。経常利益は、営業時間短縮に伴う協力金収入が大幅に減少したことにより、前年同期に比べて38億8300万円(29.8%)の減益だった。親会社株主に帰属する当期純利益も同様の理由で、前年同期に比べて25億9300万円(29.5%)の減益となった。

店舗展開の状況は、直営店5店、FC加盟店1店の新規出店、FC加盟店2店の直営店への移行、直営店1店、FC加盟店7店の閉店を行った。これにより期末店舗数は、直営店542店、FC加盟店190店となり、合計店舗数は732店舗だった。

次期は、売上高983億2000万円(5.7%増)、営業利益81億6700万円(2.3%増)、経常利益83億8600万円(8.2%減)、親会社に帰属する当期利益53億8800万円(13.3%減)を見込んでいる。

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