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U.S.M.H/3~8月営業利益15.5%減、EC・セルフレジなど先行投資響く

2023年10月10日 17:12 / 決算

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(以下:U.S.M.H)が10月10日に発表した2024年2月期第2四半期決算によると、営業収益3526億9500万円(前年同期比0.1%減)、営業利益18億7900万円(15.5%減)、経常利益18億8900万円(20.2%減)、親会社に帰属する当期利益3億8400万円(53.7%減)となった。

USMH

マルエツ単体の営業収益は1927億1100万円(3.0%増)、カスミ単体の営業収益は1368億1900万円(3.8%減)、マックスバリュ関東単体の営業収益は224億300万円(5.1%増)。

既存店売上高マルエツ2.2%増、カスミ5.7%減、マックバリュ関東3.5%増。

客数はマルエツ2.3%増、カスミ5.2%減、マックバリュ関東0.2%減。

客単価マルエツ0.1%減、カスミ0.6%減、マックバリュ関東3.7%増だった。

1人当たりの買い上げ点数マルエツ4.5%減、カスミ5.3%減、マックバリュ関東2.7%減。

カスミでは、7月より新たなカードを発行し、チラシによる価格訴求から、顧客ごとの好みやニーズにあわせて細やかにお買い得特典を提供するとともに、現金で支払いたい顧客にもデジタルの体験とサービスを提供することを目指した取り組みを開始した。初動において若干の浸透期間を要したことから、営業収益は0.1%減となった。

営業総利益は売上総利益率が前期に対して0.4%改善したことにより、1.2%増となっている。

また、販管費においては、EC決済機能やフルセルフレジなどへの投資や省力化につながる設備投資を先行したことで減価償却費等のコストが増加し、加えて来店客数拡大に向けた販促施策の強化をしたことで、1.5%増。

マルエツは、独自開発商品の売り上げ拡大に向け、「maruetsu365」の取扱数を増やすとともに、デリカ主力商品のリニューアルを毎月実施した。

「オンラインデリバリー」の取扱店舗を41店舗に増やし、「Uber Eats」を利用したサービスを108店舗に拡大。セルフレジを209店舗、電子棚札を94店舗に導入した。

カスミは、7月より本格的にignicaブランドのプリペイド機能付きポイントカード「Scan&Goカード」を導入し、チラシによる価格訴求からDX施策を強化した。

マックスバリュ関東は、Scan&Go決済を活用した無人店舗の1号店を千葉県市川市に開店。ignicaセルフレジや電子棚札の導入店舗を拡大することで、店舗の生産性向上の取り組みを進めている。

店舗面では、マルエツが店舗を新設。一方、経営資源の効率化を図るため、マルエツが1店舗を閉鎖し、グループの8月末店舗数は、530店舗。

通期は、営業収益7338億円(3.5%増)、営業利益92億円(44.1%増)、経常利益93億円(42.3%増)、親会社に帰属する当期利益20億円(49.7%増)を見込んでいる。

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