コロワイド/4~9月売上収益12.8%増、店舗改装などで売上底上げ
2023年11月09日 17:41 / 決算
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コロワイドが11月9日に発表した2024年3月期第2四半期決算によると、売上収益1180億1500万円(前年同期比12.8%増)、税引前利益44億4000万円(前期は28億4600万円の損失)、親会社に帰属する当期利益23億1000万円(前期は22億400万円の損失)となった。
<コロワイドグループ>
国内の外食事業は、コロナ禍で変化した生活様式に適応すべく、牛角とその派生業態、焼肉カルビ大将、大戸屋ごはん処などのレストラン業態を郊外・ロードサイド中心に出店を進め、コロナ禍期間における直営店純減分の回復を図った。加えて経年劣化した店舗の改装やリロケーション、業態転換を進めることで、既存店の売上収益の底上げや収益性の回復を行っている。
営業施策では、集客力の土台となるグランドメニューの改定により、主力商品の価値を高めつつ原価上昇へ対応。人気アニメなどのコラボレーションによる家族客への訴求に加え、新たな顧客の開拓に向けてバーチャルYouTuberを使ったキャンペーン企画を実施し、ブランドイメージ向上を兼ねたタレント起用によるPRも積極的に進めている。8月にはグループ過去最大規模でのビール祭りを開催し、多くの顧客が来店する機会を創出した。
一方、物流事情の深刻化が懸念される「2024年問題」への対処も進めており、効率化に向けて配送拠点を全国16拠点から13拠点へ集約し、配送頻度についても段階的に減少させている。
海外の外食事業については、それぞれの国・地域において親和性の高い業態を出店した。東アジアでは牛角とその派生業態としゃぶしゃぶ温野菜をオープン。ASEAN地域では、牛角・大戸屋に加え、インドネシアでかっぱ寿司3号店を出店し、さらなる需要獲得に向けて活動している。
中期ミッションの一つに位置付けている給食事業では、事業所や大学からの運営受託の拡大を進める一方で、病院や介護施設への参入も積極的に取組んでいる。多様な輸配送ニーズに対応するため、ヤマト運輸のネットワークを活用した新たな物流スキームの運用を開始した。
店舗の出退店については、直営レストラン業態を50店舗および直営居酒屋業態を11店舗、合計61店舗を出店する一方、直営レストラン業態23店舗、直営居酒屋業態15店舗、合計38店舗を閉店している。なお、ほとんどの閉店については、前期に決議・会計処理を行っており、業績への影響は軽微だとしている。その結果、第2四半期連結会計期間末の直営店舗数は1386店舗、FCを含めた総店舗数は2628店舗となった。
通期は、売上収益2450億500万円(10.9%増)、親会社に帰属する当期利益11億3000万円を見込んでいる。
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