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いなげや/4~9月増収増益、曜日セールなど販促が奏功

2023年11月17日 12:06 / 決算

いなげやが11月14日に発表した2024年3月期第2四半期決算によると、営業収益1291億9900万円(前年同期比4.9%増)、営業利益12億9200万円(460.5%増)、経常利益14億円(307.9%増)、親会社に帰属する当期利益7億8600万円(638.5%増)となった。

売り上げ面では、スーパーマーケット事業において、1品単価の上昇が増収につながった。また、曜日セール、LINEと連携した会員カード施策など販促を強化し、既存店客数が前年同期比2.2%増と好調で、売り上げを押し上げた。

<本杉吉員社長>
本杉吉員社長

11月17日行われた決算説明会で、本杉吉員社長は「曜日セールで来店頻度を増やしたり、カード会員の満足度を高める施策などマーケティングを見直したりしたことが業績回復に貢献した。電気使用量を前期に比べ4%減らし、政府の補助などで電気代を約1.2億円削減、運送費も見直し、販管費を1.4ポイント改善。増収増益を達成できた」と話している。

スーパーマーケット事業は、既存店売上高は5.1%増となり、セグメント別売上高(外部顧客)は1005億15百万円(4.9%増)、セグメント利益は7億5500万円(前年同期は2億3800万円のセグメント損失)。

既存店の1品単価4%増、1人あたりの買い上げ点数2%減となった。

販促は、来店動機となるパン、牛乳などコモディティーの主力商品の曜日セールを実施し、来店動機を高め、来店頻度向上につながったという。

ロイヤルカスタマーへの対応としてポイント施策を強化。チラシだけでなく、LINEミニアプリやネイティブアプリなどのデジタルコンテンツを活用し、顧客ごとのニーズに合ったクーポンの配信、ポイントセールなどを展開している。

店舗施策は既存店の活性化を引き続き推進し、ina21町田成瀬台店(東京都町田市)、立川幸店(東京都立川市)など10店舗の改装を実施した。9月末で133店舗となっている。

ネットスーパーは、5月に新宿小滝橋店(東京都新宿区)にて開始し現在6店舗で対応している。

ドラッグストア事業は、既存店売上高は前期比4.7%増、セグメント別売上高(外部顧客)は230億3500万円(5.9%増)、セグメント利益は4億300万円(35.6%増)。

調剤が売り上げをけん引した。EC事業も好調だった。

既存店の活性化のため、西東京富士町店(東京都西東京市)など14店舗の改装を行った。契約期間満了により新座片山店(埼玉県新座市)を閉店。9月末で142店舗となった。

通期は、営業収益2526億円(1.6%増)、営業利益15億円(21.0%減)、経常利益15億4000万円(29.5%減)、親会社に帰属する当期利益1億8000万円を見込んでいる。

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