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オークワ 決算/2月期営業収益0.2%増、PB開発に注力

2024年04月02日 14:37 / 決算

オークワが4月2日に発表した2024年2月期決算によると、営業収益2473億7800万円(前年同期比0.2%増)、営業利益28億8800万円(1.3%減)、経常利益30億9800万円(1.6%減)、親会社に帰属する当期利益10億円(7.7%増)となった。

特別損失に、グループ内で保有する固定資産のうち、売却等の処分を決定した資産や収益性の低下がみられた店舗について減損処理を行い、減損損失8億8800万円を計上した。なお、第3四半期までに計上している900万円を含めた同年度の減損損失は8億9800万円となる。

同社は、年度スローガンを「業態の再構築によるシェアアップと業務改革の推進による原価低減を実現し大きく変化する社会環境へ対応しよう」とし、同社商勢圏でのシェアアップの実現に向けて業態を再構築するとともに、コスト削減に向けた業務効率化、多様化する顧客ニーズへの対応など、変化するライフスタイルに対応できる商品・サービスの提供に取り組んできた。

商品面では、独自の差別化につながるプライベートブランド「オークワブランド」の開発に尽力。製造小売業として自社食品工場のオーデリカファクトリーで製造する総菜ブランド「O-SOZAi」を中心に、独自の視点で原材料や味付けにこだわった商品の開発・製品化を進めている。

販売面では、地域密着、低価格訴求、高級志向、ワンストップショッピングといった視点から4つの業態を展開。多様化するニーズに応える多角的展開で、地域になくてはならない生活インフラとして地域貢献につなげていく。

新規出店は、2023年4月に「春日井店」(愛知県春日井市)、「八尾郡川店」(大阪府八尾市)の2店舗をそれぞれオープン。既存店舗の活性化については、6月に「大淀西店」(奈良県吉野郡)、12月に「神前店」(和歌山県和歌山市)などを改装した。

一方、経営効率化のため、2024年2月に「岡崎インター店」(愛知県岡崎市)を閉店。店舗を拠点とするネットスーパーは2店舗を追加し、計21店舗で展開している。

連結子会社については、外食のオークフーズは、経済活動の正常化に伴い外食需要が回復してきたものの、人手不足の影響もあり、減収減益。一方、農産物等の加工・配送業務を担うサンライズは、微増収増益となった。

今後の見通しでは、地政学的リスク増大を主因とした物価上昇や最低賃金上昇、社会保険の加入拡大を受け、引き続き厳しい雇用環境が続くことが想定されるという。その中で「業態の再構築」、「店舗の生産性の向上」、「オークワブランドの商品開発拡大」、「マーケティング戦略の構築」、「業務革新によるコスト削減具現化」などに取り組み、競争力・収益力の向上に努めていく。

次期は、営業収益2590億円(4.7%増)、営業利益35億円(21.2%増)、経常利益35億5000万円(14.6%増)、親会社に帰属する当期利益12億円(20.0%増)を見込んでいる。

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