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マツキヨココカラ 決算/3月期増収増益、人流拡大しPB好調

2024年05月10日 16:04 / 決算

マツキヨココカラ&カンパニーが5月10日に発表した2024年3月期決算によると、売上高1兆225億3100万円(前年同期比7.5%増)、営業利益757億500万円(21.6%増)、経常利益804億9900万円(20.7%増)、親会社に帰属する当期利益523億4700万円(29.1%増)となった。

マツモトキヨシグループの国内店舗数は1904店舗(うち調剤薬局数438店舗、健康サポート薬局数38店舗)となり、薬局経営支援サービスである調剤サポートプログラムの加盟店舗数は236店舗まで拡大した。海外店舗数は、タイ王国で26店舗、台湾で23店舗、ベトナム社会主義共和国で8店舗、香港で9店舗の計66店舗となっている。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の5類感染症移行に伴い、都市部や繁華街、商業施設内等の人流の拡大や夏から秋にかけて好天に恵まれたことで、医薬品及び化粧品、新発売やリニューアルしたPB商品の売上が好調に推移した。

インバウンドについては、コロナ禍でも免税対応店舗数を戦略的に拡大したことで、回復しつつある需要の獲得につながっている。

ココカラファイングループの国内店舗数は1560店舗(うち調剤薬局数533店舗、健康サポート薬局数110店舗)。

都市部や繁華街、駅前等の人流の拡大や夏から秋にかけて好天に恵まれたことで、医薬品及び化粧品、新発売やリニューアルしたPB商品の売上が好調に推移した。販促策では、マツモトキヨシグループで培ったKPI(重要業績評価指標)管理を徹底し、ロイヤルカスタマーの醸成を図ることで、さらなる収益性の改善に努めている。

なお、両グループとも2023年12月の売上は、前年同月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の特需もあり売上が大きく増加していたため、医薬品に反動減の影響があった。

PB商品では、パーソナライズを基軸にした新発想のヘアケアブランド「MQURE(エムキュア)」に続き、スキンケア以上メイク未満をコンセプトとしてすっぴんを「ととのえる」ことに特化したコスメブランド「nake(ネイク)」の販売を開始。既存のPBでも、新商品の展開を順次進めている。

自社オンラインストアの店舗配送サービス「マツキヨココカラQ(キュー)」が本稼働するとともに、1月よりマツキヨココカラ公式アプリのリリース及びECサイトのリニューアルで、顧客の利便性を向上。経営統合によるシナジー実現に向けた取組みについても、引き続き計画通り順調に進捗しているという。

2024年3月末現在、顧客接点数は1億4778万となり、国内店舗数は3464店舗(うち調剤薬局数971店舗、健康サポート薬局数148店舗)となっている。

2025年3月期は、売上高1兆500億円(2.7%増)、営業利益775億円(2.4%増)、経常利益815億円(1.2%増)、親会社に帰属する当期利益525億円(0.3%増)を見込んでいる。

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