イオン 決算/3~11月増収増益、営業収益・営業利益ともに過去最高を更新
2026年01月08日 18:14 / 決算
イオンが1月8日に発表した2026年2月期第3四半期決算によると、営業収益7兆7494億300万円(前年同期比3.7%増)、営業利益1447億3700万円(23.1%増)、経常利益1271億1200万円(24.5%増)、親会社に帰属する当期損失109億2800万円(前期は174億4400万円の損失)となった。

売り上げ面は、 「トップバリュ」の拡販(グループ計で売上高前年同期比11.2%増)、過去最大規模で実施した「ブラックフライデー」がけん引。全ての報告セグメントで増収だった。
営業利益は2期ぶりに過去最高益を更新。親会社株主に帰属する四半期純利益は第1四半期のイオンフィナンシャルのベトナム子会社における不適切な会計処理トラブルや、ヘルス&ウエルネス事業の事業再編に伴う税効果会計といった一過性の影響により、当期損失を計上している。
セグメント別では、GMS事業は、営業収益2兆,226億6600万円(4.1%増)、営業損失116億4500万円(前年同期より75億7900万円の損益改善)。
第3四半期は客数増を企図し、価格戦略を強化した。
SM事業は、営業収益2兆3016億2300万円(2.8%増)、営業利益132億2200万円(前年同期より15億8000万円の増益)。
累計では増収増益も収益性が低下し2四半期連続で減益となった。
価格戦略の強化により買い上げ点数が増加し、売り上げは伸長したものの荒利率の改善に課題があるという。
DS事業は、営業収益3227億4700万円(5.8%増)、営業利益44億8700万円(前年同期より2億4600万円の減益)。
節約志向に対してDS業態独自PBの開発・拡販を推進し、通路拡張やケース販売拡大によるまとめ買い需要の喚起、PB・高値入商品の拡販により客数、売上高の増加が継続した。
一方で、人件費や物流費の上昇に加え、旧アコレ店舗のビッグ・エーへの屋号統一費用が生じていることから、増収ながら減益となっている。
ヘルス&ウエルネス事業は、営業収益1兆152億1100万円(2.7%増)、営業利益273億4600万円(前年同期より46億8500万円の増益)。
食品がけん引した物販、調剤ともに堅調に推移し増収増益となった。
総合金融事業は、営業収益4188億1300万円(8.3%)、営業利益404億7200万円(前年同期より20億9800万円の増益)。
国内外における債権残高の拡大や金利環境変化に伴う国内金融収益拡大により増収だった。
AIなどを活用した与信・回収精度の向上を通じた貸し倒れ関連費用の抑制により、収益性を改善し増益に転換している。
ディベロッパー事業は、営業収益3868億2400万円(5.2%増)、営業利益493億700万円(前年同期より106億4900万円の増益)。
国内外ともに来店客数と専門店売上高が堅調に推移し、営業収益・各段階利益ともに過去最高を更新した。
サービス・専門店事業は、営業収益5659億6900万円(3.3%増)、営業利益208億9100万円(前年同期より42億7600万円の増益)。
イオンエンターテイメントは邦画・アニメなどヒット作品による動員数増やセルフオーダー導入拡大による飲食売り上げ増で営業利益が大幅拡大、過去最高益を計上している。
イオンファンタジーは、好調な国内事業や利益改善が進む中国事業による損失改善により1.5倍超の営業増益となった。
国際事業は、営業収益4183億3000万円(2.2%増)、営業利益57億2600万円(前年同期より7500万円の減益)。
イオンベトナムは来店客数拡大に向けたKVIの強化やOMO施策が奏功し大幅な増収増益だった。
イオンマレーシアは必需品重視の消費行動が加速する中、食品堅調も衣料・住居余暇が苦戦し営業利益は微減となっている。
中国では低調な消費マインドや中秋節の期ずれ影響等で減収減益も都市化の進展を背景に、湖北では黒字・増益を確保した。
通期は、営業収益10兆7000億円(5.6%増)、営業利益2750億円(15.7%増)、経常利益2550億円(13.7%増)、親会社に帰属する当期純利益600~700億円を見込んでいる。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。