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井村屋製菓/調味料事業が足を引っ張り業績予測修正、中間期売上高4.2%減

2008年10月19日 / 決算

井村屋製菓は10月17日、5月13日に発表した2009年3月期中間期・通期の決算予測を修正した。修正後の業績予測は売上高158億700万円(当初予測より4.2%減)、営業利益1億8400万円(0.6%減)、経常利益2億2000万円(4.1%減)、当期利益6700万円(48.6%減)。

通期の予測値は、売上高148億4700万円(4.2%減)、営業利益3000万円(20.6%増)、経常利益は4900万円(1.3%減)、当期損失2300万円(当初3500万円の当期利益を予測)に下方修正した。

今回の修正は、「あずきバー」「氷みつ」などの夏期商品や、得意分野の「ゆであずき」「お赤飯の素」などの小豆商品が伸長ししたものの、値上げした「水ようかん」等の菓子商品などが減少。退店したアンナミラーズなどの影響もあったフードサービス事業や、調味料事業で健康食品・機能性食品の売上が著しく減少。主力商品のあずきバーは同期8.4%増の1億5500万本と販売記録を更新し、2億本の販売を達成する目途が立った。

収益面では、流通部門で小豆、小麦粉、包材など原材料価格高騰で原価の上昇が続いたが、想定内の範囲に止まった。製品や原材料の廃棄ロス減少や運賃・保管料の削減を目指して取り組んでいるSCM活動、津工場の人件費など経費削減活動などが効果を上げたが、調味料事業で原材料・副資材の値上げや動燃費高騰を販売価格に転嫁できなかった。

営業面では「価値と価格の整合性」を伴う商品変革で利益率の向上を図ったが、予測以上の販売量減で収益増加につながらず、修正となった。

通期の業績見通しでは、売上が停滞気味の主力商品「肉まん・あんまん」に新しい冷凍技術を適用。他商品も「価値と価格の整合性」を追求する開発・販売活動の展開で収益率を向上させる。

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