流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





松坂屋銀座店/最終日、売上5億1000万円、7万3000人来店

2013年07月01日 / トピックス店舗経営

松坂屋銀座店は6月30日、閉店をした。関東大震災の翌年の1924年12月1日に銀座初の百貨店として開店して以来、88年7か月の営業に幕を閉じた。

<閉店セールの行列>

最終日は開店前に約1000人が行列し、15分開店を早め9時45分に開店。7万3000人が来店し、5億1000万円を売り上げた。

<開店の様子>

同店は4月から閉店セールを実施し、売上前年比は4月2.7倍、5月2.4倍、6月は約5倍となった。閉店直前の売上は、27日2億800万円、28日3億7000万円、29日4億300万円だった。

<セールでにぎわう店内>

閉店セールでは、宝飾品や絵画といった高額商品が好調だった。オーストリッチやクロコダイルなど10万円以上の婦人バックのほか、10万円以上のパールとダイヤが売れたという。

<閉店のセールのパスター>

<松坂屋銀座店の全景>

閉店時刻の20時には、閉店曲のラストワルツを店内放送するものの客足は引かず、閉店後もしばらく客足が続いた。

<閉店の挨拶をする菊谷店長>

菊谷栄司店長は「関東大震災の翌年に開店以来、88年と7か月、銀座の街とともに歩んできた。ここで一度、営業を終了するが、再開発で銀座地区で1番の商業施設を作るという夢をもったプランのスタートする記念日でもある」と閉店の挨拶をした。

<再開発を祝うクラッカー>

閉店により、J.フロントリテイリング、森ビルなど13社が参画する銀座六丁目地区市街地再開発準備組合が、周辺地区を含め再開発を実施。再開発の延面積は14万7600㎡で、地下6階、地上13階、高さ約56mのビルを建設する。主な用途は、店舗、事務所、多目的ホール、地域冷暖房施設、駐車場で、総事業費は約758億円。

<再開発地区>

建物の解体を8月から開始し、2014年1月に着工し、2016年8月に竣工、2017年には森ビルとJ.フロントリテイリングが共同で、百貨店の要素を取り入れた新たな商業施設を開業する予定だ。

<シャッターを閉じる松坂屋銀座店>

<閉店に集まった人々>

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧