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資生堂/「美容セミナー」など統合、一部有料化でサステナブルに

2013年03月27日 / 経営

資生堂は3月27日、これまで実施してきた「高齢者美容サービス(化粧療法プログラム)」と「美容セミナー」を統合・再編すると発表した。新たに「ライフクオリティー事業」とし、7月から展開する。

「高齢者美容サービス」は、2011年4月から首都圏で事業化した。高齢者が継続的に化粧をすることで、表情が明るくなるだけでなく、「認知症の周辺症状が緩和される」「要介護者のADL(日常生活動作)が向上する」などの効果があるとされる。2012年12月末時点で、1都3県の約120施設で展開している。

「美容セミナー」は1949年、高校卒業予定者を対象に、化粧法を知ってもらうための「整容講座」として開始。その後、新社会人だけでなく、高齢者や障害者なども対象に加え、「美容セミナー」として発展した。2012年度の開催実績(見込み)は日本全国で延べ約3000件、参加者は延べ約7万名。

こうしたセミナーの開催依頼が増加するなか、両者を統合・再編し、「資生堂ライフクオリティー ビューティーセミナー」として体系化するとしている。

さらに、今後の超高齢社会によるニーズ拡大などを見据え、無償の社会貢献活動では限界があることから、セミナーで使用する化粧用具代などの必要コストの一部を有償化する。社会的課題をビジネスの手法によって解決する「ソーシャルビジネス」の考え方を取り入れ、事業として維持できる体制を整える。

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