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資生堂/仮想商店街を来春開設

2011年04月13日 / IT・システムトピックス

資生堂は4月13日、2012年4月からウェブマーケティングを強化すると発表した。美と健康をテーマとしたサイトを新たに立ち上げ、化粧品に限らず異業種を含めバーチャルなショッピングモール(仮想商店街)を開設する。
美容に関心が高いお客に向け「ビューティープラットフォーム」(BPF)と称する新サイトを立ち上げ、化粧品以外の業種も含めた企業から出店者を募り、ネット上に仮想商店街を構築する。
現在、資生堂の顧客組織「花椿CLUB」メンバー数は2009年度で558万人となっているが、「ショッピングモール」への出店が見込まれる企業が持つ顧客数を合算すると、3倍から4倍規模になると想定する。
ウェブ利用率は資生堂との接点が比較的手薄な10代~20代の世代が高いため、新たな顧客の開拓にあたり大きな効果が期待できるという。
また、BPFで業種を超えて「集客」したネット来訪者に、資生堂のファンにするために公式ホームページ「資生堂ウェブサイト」の機能を再編・強化する。
新公式ホームページでは、従来の商品情報発信に加え、資生堂の契約店を紹介する店舗ナビ機能、オンラインカウンセリング機能、365日、24時間受注可能なオンラインストアなども新たに構築する。
資生堂が提供するサービスをウェブ上でも体験できるように、問診による最適ブランドの紹介や使い方提案をする機能や、電話、ウェブチャット、テレビ電話などを通じて、美容ソリューションを提供する機能を搭載する予定だ。
最寄の資生堂の契約店や、各店舗でのサービス情報を検索するページや、ウェブサイトから直接、サービスを予約する機能などで、実店舗への送客を目指す。
一部の契約店とは、顧客データを共有し、店舗から顧客に対するメールなどによるフォローや、サービス情報発信を適切なタイミングで行うカスタマーリレーションマネジメント(CRM)を強化し、会員の固定化促進を契約店と一体となって強化する計画だ。
2011年度からは、販売会社が契約店に対して「売場の魅力」や「接客・応対」の向上など、「お客さまに選ばれる店づくり」の実現に向けたサポートを強化するほか、本社専門店部に次世代経営支援の専門組織を立ち上げ、IT環境の整備など既存店販ビジネスを支援するという。

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