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モスバーガー/地域限定商品の開発・販促、加盟店の意見を尊重

2016年11月01日 14:52 / 商品経営

モスフードサービスは11月1日、東京都内の本社でモスバーガー新商品発表会を開催した。

中村栄輔社長は、「商品だけでなく、商品の販促、品質管理まで含め、加盟店とともに作り上げていくのがモスバーガーの要だ」と商品戦略を解説した。

<中村社長>
中村社長

同社では、地域限定商品の開発で各エリアの加盟店の声を取り入れており、6月14日~7月11日には、中四国エリア限定で「淡路島のこだわり農家さんがつくったたまねぎバーガー」を発売した。

地域の加盟店の意見を尊重し、モスバーガーで初めて、生のたまねぎを使用した商品を投入。高齢者の支持を得るなど、新しい発見があったという。

7月12日~9月中旬には、九州エリアと北海道エリアで、「日向夏ソーダ」を販売。元々、九州特産の日向夏を活用した商品を九州で販売する企画であったが、商品を試した北海道の加盟店から、是非、北海道でも展開したいという声が集まったため、北海道でも商品を販売した。

10月4日~11月上旬には、沖縄エリア限定で「琉球クラシックバーガー」を発売。1976年にモスバーガーの沖縄県1号店がオープンしてから40周年を記念した商品を、沖縄の加盟店からの要望を受けて特別に開発した。

<モス型フランチャイズシステム>
モス型フランチャイズシステム

中村社長は「一般的なフランチャイズシステムは、本部を頂点とした上意下達の組織だが、モスバーガーは本部を中心に、加盟店と横の連携をもった組織ができている。1980年に発足したモスバーガー共栄会が機能することで、加盟店の声を商品開発、販促に生かせることが強みとなっている」と語る。

小売・外食産業はデフレ傾向が鮮明になってきていると分析しているが、「デフレの中でも、価値が伝わるもの、ストーリー性のある商品の売れ行きは好調で、ご当地メニューも堅調な実績だ」という。

今年6月に、新社長に就任した中村氏は、法務、管理本部、社長室、店舗開発、経営企画、FC営業部門と基幹部門の責任者を歴任。

2012年11月に国内モスバーガー事業営業本部長に就任以降、国内モスバーガー事業を主導してきた。

社長就任後の加盟店との関係について、「いままでと全く変わるところはない。現場、店舗がすべてであり、加盟店と同じ土俵に立たないとダメだ。社長に就任してからも、加盟店からは社長ではなく、栄輔さんと呼ばれている」と語った。

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