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主要飲料容器市場/2019年はほぼ前年並みの出荷、小型ボトル好調

矢野経済研究所はこのほど、容器市場に関する調査結果を発表した。国内の容器市場の動向を調査し、製品セグメント別の動向、参入企業動向を明らかにした。今回、主要飲用容器市場の分析結果を公表する。

<主要飲料容器別市場規模推移>
主要飲料容器別市場規模推移

2019年の主要飲料容器市場について、PETボトル市場は冷夏や台風等の天候不順がありながらも、ほぼ前年並みの出荷量になると見込む。このうち、小型ボトルの需要は好調だったが、大型ボトルは冷夏や飲料の値上げ等の影響により前年を下回る見通し。

アルミ缶はビール系飲料やコーヒー飲料向けが停滞するなか、RTD(Ready To Drink)商品向けのけん引により前年をやや下回る水準にとどまるとみられる。スチール缶はコーヒー飲料の需要低迷により前年を下回る見通しである。紙カートンは牛乳・加工乳、穀物系飲料向けが堅調である一方、コーヒー等の乳飲料やドリンクヨーグルト向けが低調に推移した。

PETボトルメーカー、プリフォーム(PETボトルのブロー成形前の加工製品)メーカーともに重要度が増しているのは再生樹脂の確保。これは市場を取り巻く環境がここ1年で大きく変化したことによる。

​2015年9月の国連サミットにおいて持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)が設定されたが、この対応に向けて、飲料メーカー(ブランドオーナー)の多くは2030年を目標とするPETボトル原料方針を示した。

PETボトル原料において化石燃料の使用は基本的に0%とし、環境配慮型PETであるボトルtoボトルによるメカニカルリサイクルPET(使用済PETボトルを原料とし、物理的再生リサイクルを行った再生PETボトル)か、あるいは植物由来PETの使用を前提としている。

こうしたなか、現在はボトルtoボトルによるメカニカルリサイクルPETに対する引き合いが極めて高く、PETボトルメーカー、及びプリフォームメーカー各社は再生樹脂の確保が最重要課題になっている。

現在、市町村の連携のもと廃プラ等の回収は行われてはいるものの、中国が固体廃棄物輸入規制を行っている今でも良質な使用済みPETボトルが国外に流出している。アルミ缶も同様であるものとみる。

こうしたなか、持続可能な開発目標(SDGs)の達成のためには使用済み容器の国内資源循環の構築が必要であるとみる。国主導において、こうした再生品を循環させる静脈産業で発生する「資源」流出の適切な管理体制や、事業者側からの回収量拡大に向けた流通や飲料・食品のブランドオーナーと一体となった回収スキームの構築も必要になると考える。

■容器市場に関する調査
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2346

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