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メルシャン/カジュアルスパークリングで若年層開拓・家飲み需要対応

2020年05月12日 16:20 / 商品

メルシャンは6月2日、クラフトスパークリングワイン「メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ」(参考価格税別610円、500ml)を全国で発売し、2020年はカジュアルスパークリング商品の販売を強化する。

2020年は、カジュアルスパークリングの販売数量を2019年比で約2倍の22万ケースという目標を設定した。

4月22日に行われたカジュアルスパークリング新商品発表会で同社が明らかにしたもの。

「カジュアルスパークリング」は、同社の定義によると「飲みやすい」「買いやすい」「使いやすい」という3つの特長を持つスパークリングワイン、シードルを指す。

<メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ>
メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ

6月2日発売の新感覚のホップを使ったクラフトスパークリングワイン「メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ」(参考価格税別610円、500ml)、販売好調な「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」シリーズ、25年の歴史を持つロングセラー「ビストロ」ブランドから提案するスパークリングワイン「ビストロ スパークリング」のパッケージをリニューアルし、5月下旬より順次発売するなど、カジュアルスパークリングのラインアップを強化している。

同社の前田宏和マーケティング部長は、「外出自粛に伴う家飲み需要で、ワインの需要が増えている。500円程度のシードルから1000円以上の中価格帯のワインまでニーズがある。今回、ワインの飲用シーンを広げるため、クリスマスなどの催事でもない、夏でもスパークリングワインを楽しめるカジュアルなメーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップを投入。情報感度の高い若者を中心に新たなユーザーを呼び込みたい」と説明した。

「飲みやすい」「買いやすい」「使いやすい」商品投入

同社では、ワインファンを増やす、間口拡大のための戦略として、若年層、女性層の取り込みが近年課題となっていた。

また、スパークリングワインは飲みやすく、初心者にもお勧めで、食事に合わせやすいメリットがある。

<ワイン市場の間口拡大目指す>
ワイン市場の間口拡大目指す
※出典:4月22日カジュアルスパークリング新商品発表会資料

2019年3月の発売から2020年3月末までに累計販売数量160万本を突破と好調に推移している「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」において、消費者調査をしたところ、「シードルには、ビール、RTDにない、幸福感、本格感、自然感がある」「チューハイと違い、くつろぐときに飲む。気持ちをリセットするときに飲む」というスパークリングワインならではのベネフィットを消費者が感じていることもわかった。

一方、スパークリングワインは「お祝いの席の乾杯酒」という限定されたシーンのイメージ、コルク栓が扱いにくく、リキャップできない、飲みきれないといったデメリットがあった。

そこで、「飲みやすい」「買いやすい」「使いやすい」スパークリングワインを20代後半から40代のライトワインユーザーに向け、新しい選択肢と開発を進めた。

海外のワインとビールのカクテルにヒント得て開発

今回、「メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ」という、グループの20代の若手醸造家が海外のワインとビールのカクテルにヒントを得て、クラフトスパークリングワインを開発した。

メルシャンのワイン醸造技術・梅酒の浸漬技術と、キリングループのホップ活用技術を組み合わせ、今までにない香り、味覚、後口を実現した。

甘味・酸味・苦み・香りのバランスに徹底的にこだわり、飲みやすい味わいに仕上げた。

フローラルで華やかなホップの香りと、ブドウの爽やかでフルーティな味わい、すっきりとした後切れが特長となっている。

アルコール度数は通常のワインより低めの8%、気楽にシェアして飲める500mlの容量、リキャップできる容器で「使いやすさ」、610円と「買いやすさ」も重視した。

2020年は3万ケース(1ケース500ml×12本)の販売を目指す。

<食事に合わせやすいスパークリングワイン>
食事に合わせやすいスパークリングワイン

醸造を担当した赤宗行三氏は、「おしゃれな洋風メニューでなくても、スーパーの惣菜、居酒屋メニューにも合う気軽に家で飲めるスパークリングワイン。塩味、油が多いもの、焼き鳥などに合う味わいで、ワイングラスでなく、タンブラーで気軽に飲んでほしい」としている。

前田部長は、「買物時間が制限される現在、当社の中でも「フロンテラ」など知名度の高いブランドのワイン、棚の専有面積の多いワインをさっと買いたい消費者が増えているのを感じる」。

「頑張る共働き女性にはくつろぎのシードル、共働きママに、知名度の高いビストロからいつもの時間をちょっと幸せにしてくれるデイリースパークリング、クラフトビールを好むような感度の高い若年層にはメーカーズレシピを提案。今までない新しいワインの選択肢を、カジュアルスパークリング市場として提供したい」と話している。

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