キユーピー/飲食店向け野菜メニューの幅が広がるドレッシングなど提案
2017年07月28日 13:40 / 商品
キユーピーは9月13日、業務用向け新商品7品、リニューアル21品を発売する。
2017年の開発テーマは「野菜・豆の摂取機会の創出」。外食メニューで野菜を摂取しやすくするため、ドレッシングをサラダに使うだけでなく、たれやソースにも使えるような商品とメニューを提案。秋冬向けの温かい野菜料理に使える商品もそろえた。
同社がぐるなびに加盟している全国の飲食店を対象に、調味料の取り扱いに関する意識と実態を調査したところ、「いろいろな調味料を使えると料理の幅も広がる」という考えに「そう思う」、「ややそう思う」との回答が87.8%にのぼり、調味料の使いこなしを望む飲食店が多いことがわかっている。ただ、実際には1メニューにしか使用しない調味料を数多くそろえることは賞味期限、在庫などの問題がある。
そこで、飲食店向けに、「ドレッシング1本で、サラダ以外のメニューにも使える」をコンセプトとして、「ノンオイルドレッシングおろししょうゆ」をリニューアル。粗おろしした国産だいこんを配合することで、手作りに近い具材感を出し、生しょうゆを加え、まろやかな味わいに仕上げた。健康志向のノンオイルながら、素材によく絡むよう、適度な粘度を持たせている。カルパッチョや揚げ物、グリル料理にかけたり、鍋料理のたれとしても楽しめる。
そのほか、黒酢たまねぎ、コブサラダ、すりおろしオニオン、チョギレサラダ、すりおろしにんじん、フルーツビネガー アップル・グレープフルーツの計8品を中心に飲食店などに向け商品とメニューを提案する。それぞれ内容量は1リットル。
さらに、秋冬に向けた温かい野菜がたっぷりとれる料理に向け、新商品「パンプキンサラダ(ミニカット)」を発売。盛り付けてオーブンで焼くだけのベイクドサラダ、キッシュなどに利用できる。
内容量は1袋500g。
2017年上期のキユーピーの業務用製品は、昨年の台風の影響で加工食品・サラダなどは苦戦したが、卵加工品・素材品でカバーし、売り上げ・利益とともに前年並みとなった。現在、飲食店、ベーカリー向け商品が業績をけん引しているが、下期は人手不足からコンビニエンスストア、惣菜向けのドレッシングの小袋タイプなどの販売が回復する見込み。
清水誠三・執行役員は、「外食でも野菜がとれ、おいしい料理が作れる商品を提供する。野菜の素材感を残すなど手作り感を出すことで、加工品でも手作りに負けないおいしさが楽しめる。人手不足でもメニューの幅を広げられる調味料、卵の殻を割る必要のないタマゴ素材などで、外食産業のおいしさと市場創造をサポートする」。
また、「一般的に糖質が少なく食物繊維を多く含む野菜から食べ始めると、血糖値の急激な上昇が抑えられると言われている。この習慣を飲食店でも実行できるよう、乾杯とともに野菜を食べるベジタブルファーストを推奨するメニューも開発している」と話した。
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