セブンイレブン 新商品/お得感強調「うれしい値」で客数回復目指す

2024年09月03日 16:53 / 商品

セブン‐イレブン・ジャパンは9月末までに、節約志向の高まりに対応し、手頃な価格で提供する「うれしい値!」商品計270アイテムを展開する。

<うれしい値で客数回復目指すと羽石執行役員>
羽石奈緒 執行役員 商品本部長

商品ラインアップは弁当・おにぎりといったフレッシュフード65アイテム、セブンプレミアム205アイテム。

<270アイテムを展開>
270アイテムを展開

9月3日に開催された商品政策発表会で、羽石奈緒 執行役員 商品本部長は「各種調査で生活者の節約志向が高まっており、コンビニ商品は割高な印象があることがわかっている。当社としても来店頻度が落ち、客数が減少していることが課題だと思っている。客数回復のため、値ごろ感のある弁当、日用品を投入し、お客様の来店頻度を高めたい。

2022年から安心価格として、値ごろ感のある商品を展開し、ビッグサイズのカップ麺など販売金額・数量が増え手ごたえもあった。しかし、お客様にこの価格の価値が伝わっていないというコミュニケーションの問題もあった。うれしい値は期間限定キャンペーンではなく、一定程度の品ぞろえで売り場を作り、TVCMも放映する。お客様に当社のうれしい値を知っていただき、コンビニ商品に定着している割高感を払しょくしたい」と方針を説明した。

<弁当は400円未満と割安感を出した>
弁当は400円未満と割安感を出した

オリジナルフレッシュフードは、おにぎり税込み139円未満、弁当400円未満、麺類400円未満という価格設定で展開。おにぎり・すし6アイテム、弁当4アイテム、サンドイッチ4アイテム、麺類4アイテム、デリカテッセン18アイテム、スイーツ5アイテム、パン11アイテム、ペストリー10アイテムがそろう。

チルド弁当では、「五目炒飯」「麻婆丼」「バターチキンカレー」をリニューアルし、税抜323円で9月3日全国で発売した。製造工程におけるオートメーション化、製造工場の集約による生産性向上、原材料調達効率化、配送体制の見直しにより、値ごろ感のある価格を実現した。

また、価格を見直し7月16日発売した「手巻おにぎり ツナマヨネーズ」「手巻おにぎり しゃけ」(各税別128円)は好評を得ており、おにぎり全体の販売数は、発売前と比較して8月19日週で1割ほど増加している。

さらに、セブンプレミアムでも、NB商品の実勢売価と比較して、手頃な価格を実現できている商品に添付していた店頭POP「安心価格」を、9月3日より「うれしい値!」に変更。該当商品は月1回見直しを行い、9月末時点では約205アイテムを展開する計画。

「セブンプレミアム 毎日の食卓牛乳1L」(税別238円)、 「セブンプレミアム ポテトサラダ」(138円)、「セブンプレミアム 醤油ヌードル」(158円)、 「セブンプレミアム カリカリコーン コンソメ」(128円)などを販売する。

そのほか、日用雑貨では、グループのスーパーマーケット事業にて展開している「セブン・ザ・プライス」の取り扱いを強化。トイレットペーパーや洗剤など約18アイテムを、9月以降順次全国の店舗に導入する。

<トイレットペーパーなど日用品18アイテム投入>
トイレットペーパーなど日用品18アイテム投入

「セブン・ザ・プライス リサイクルトイレットペーパーダブル4R」(税別148円)、「セブン・ザ・プライス 食器洗い機専用洗剤600g」(278円)、「セブン・ザ・プライス 洗たく用洗剤900g」(230円)、「セブン・ザ・プライス キッチンラップ」 (22cm128円、30cm148円)などがそろう。

羽石執行役員は「日用雑貨も生産効率化、パッケージの色数を絞るなどしてコスト削減を実現した。セブン・ザ・プライスは税別78~298円で販売。当社店舗にはダイソーの雑貨87アイテム(100円)を展開しているが、同容量・同サイズでダイソーに品ぞろえのない商品をPBでお客様にお届けする。消耗頻度の高い商品をグループの商品開発力を活用して開発し、お手頃価格で提供する」と意気込みを語った。

取材・執筆 鹿野島智子

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