イオン/3~5月トップバリュの売上高13%増、DS向けブランドは23%増
2025年08月01日 11:58 / 商品
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イオンは7月31日、プライベートブランド(以下:PB)「トップバリュ」の3~5月売上高が前年同期比13%増だったと発表した。
同日開催された決算会見で、吉田昭夫社長は消費環境について「賃金上昇を上回るペースで物価の上昇が続いている。生活者一人当たりの消費額では食費は堅調に推移しているが、インフレによる必需品の値上がりをいや応なく含んでいる構図だ。堅調に見える食品も、実質ベースで比較すれば支出額は減少している」と分析。生活者の節約志向、価格感度が一層高まっていることに危機感をのぞかせた。
同社はその打開策として、2024年度下期から、「トップバリュ」のうち、特に低価格志向に対応した「ベストプライス」を軸に価格訴求で粗利総額を確保することをグループ方針に設定している。
<ベストプライスを強化している>
※2025年4月流通ニュース撮影
「トップバリュの売上高は、第1四半期の3カ月で3カ月連続で2ケタ成長を続けている。特にベストプライスは15%増、ディスカウントストア(以下:DS)業態向けのカテゴリーブランドは23%増と顧客の価格志向にマッチした商品が支持を集めている」という(吉田社長)。
DS業態は、2026年第1四半期の既存店売上高は7~8%増と高い水準で成長を続けている。商品戦略では、米・加工食品・野菜・酒類といった価格感度の高いカテゴリーでまとめ買い需要を的確にとらえたことが売り上げの拡大に寄与した。
イオンビックでは、PBの売り上げ構成比が26.3%まで拡大。今後も、DS業態向けカテゴリーブランドの開発強化を継続する。イオングループでしか購入できない商品を投入することで、DS事業を拡大していく方針だ。
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