ジモティー/お歳暮など食品出品2年で2倍「食品ロス」削減
2019年12月18日 14:00 / EC
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地域の無料掲示板「ジモティー」を展開するジモティーは12月18日、お歳暮やお中元で大量に送られてきた食品や、子どもの成長ともに不要になった離乳食など食品に関する出品が2年で2.27倍になったと発表した。
ジモティーは、不用品の売買や処分をユーザが住む地域で行うことができるマッチングアプリ。
2017年の食品関連の投稿数を2019年と比較すると、1~10月実績で2.27倍となった。地域の情報を可視化するサービス「ジモティー」では、半径5km圏内までユーザーを絞り込める機能を提供しており、身近なところで食品を取引する例が増えている。
近年はフードロス削減が社会の大きな注目を集めている。ジモティーは、じかに会って安全に取り引きできる特徴がある。専門アプリとは異なり、普段は不用品処分目的で利用する人が、手軽に食品ロス削減アクションを始められるツールの一つとなっているという。
例えば、兵庫県西宮市の53歳女性は、仕事のお中元、お歳暮でもらう酒類、ふるさと納税の余りなどを出品している。自分の自宅で消費できないもの、いただきものだけれども好みでなかったものなどはジモティーを利用するようにしている。
特にビールは、昔は夫が愛飲していたが、最近は飲む量が減り、実家の両親も高齢になって余るようになった。受け取りに来る人は西宮市内の主婦やお酒好きな男性が多いという。
北海道札幌市の41歳女性は、もともと出産を機に、子供用品を譲ってもらおうと思いジモティーを始めた。投稿を見ていると食品が多く出品されているのを見かけ、賞味期限が近くなり食べきれない食品を出品し始めた。
実家から大量に送られてきたそばや昆布、また娘が成長し食べなくなった離乳食は捨てるのがもったいないため、食べたい人に食べてもらえて助かっている。食品も子供用品も必要な人のもとで
ちゃんと使われるようにしていきたいと思ってジモティーを使用しているという。
埼玉県鶴ヶ島市の40歳男性は、新製品の発売時や特売日に、まとめてつい衝動買いをしてしまう癖があるため、よく過剰に食品を買ってきて家族に怒られている。家族で食べきれず余ってしまうものを、捨ててしまうよりは誰かに、という気持ちから食品の出品を始めた。
なるべく多くの問い合わせが来るよう、土日の10時前後、ユーザーの目に留まりやすい時間に出すようにしている。送料がかからない点、また知らない人と話せるのは新鮮で、これからもどんどん出品していきたいと考えているという。
年末年始にかけてこの時期は、クリスマスギフトやお歳暮、駆け込みで寄付したふるさと納税の返礼品など、大量の食品を受け取る機会が増える。
一方で、食べきれない量の食品が贈られてきたり苦手なものを受け取る機会も多く、せっかくのギフトが無駄になる機会も増えてくる。
国を巻き込んだ食品ロス削減の動きがあるなか、ジモティーを利用した近所での食品の取引は、普段の断捨離や不用品処分の「ついでに」はじめられる「ゆるサス」アクションとして、今後も広がっていくと見られるという。
■ジモティー
https://jmty.jp/
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