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政府/安倍総理「いつ感染終息か、現時点で答えることはできない」

2020年03月28日 20:50 / 行政

安倍晋三総理は3月28日、記者会見を開き、新型コロナウイルス感染症の終息の見通しについて、「現時点では、答えることができない」と述べた。

また、PCR検査が少なく、世界から日本は感染者数を少なく発表しているのではという声もあることについて、そういったことはないと否定した。

記者会見での新型コロナウイルス感染症に関する主な質疑応答は、以下の通り。

――東京オリンピックの延期がありますが、そのためには新型コロナウイルスの終息が必要です。終息の見通しはどうなっていますか。

安倍総理 まず、オリンピックを遅くとも来年の夏までに開催するということで、バッハ会長と合意をしました。概ね、1年間を延期をしていくのですが、この判断、結論については、先般、G20においても共同声明において、この決断を賞賛すると強い支持が表明されたことであります。

一方、いつこのコロナとの戦いが終わるのか、終息するのか、現時点で答えられる世界の首脳は一人もいないんだろうと。私もそうです。答えることは残念ながらできません。同時に、オリンピックを開催するためには、日本だけがそういう状況になっていればいいということではなくて、まさに、世界がそういう状況になっていかなければならないわけであります。

そこで、先般のG7やG20でも強く主張したところではありますが、まずは治療薬とワクチンの開発に全力を挙げるべきだと。先ほど申し上げました、いま治療薬については、日本はいま相当、進んでいると思います。同時に、ワクチンについてもですね。国際社会とともに、ワクチンの開発を急いでいます。そういうものが出てくることによって、ある程度、終息に向かって目途を正していきたいと思っているところであります。

――海外からは日本は実際には感染が広がっているのではないかという声があります。検査数も少ないといわれていますが。総理なりにギリギリの状況と判断している理由を教えてください。

安倍総理 中国に対しては、武漢、湖北省、施工省に対して入国禁止の措置をとったのは、日本は決して遅い方ではないと思います。いくつかの国では、中国全土に対して、入国禁止の措置をとった国もありますが、日本はそれほど、遅くない時期にとっています。韓国に対してテグ周辺の入国の(禁止は)日本はとても速い方なんだろうと思っています。

そこで、ではいま欧米諸国と比べて、相当日本が感染者の数が少ない。PCR検査が少ないんじゃないかとといわれています。確かにPCR検査が少ない中で、私もほぼ毎日のように、厚労省に対して、医師が必要と判断すれば、必ずPCR検査をできるようにしてくださいねということは、重々、申し上げております。日によっても非常に少ない日がありますから、なるべくしっかりとPCR検査をやって下さいと言ってます。

では、果たして日本はそれを隠しているのかという議論がありますよね。これは私は違うと思います。例えば、死者の数は、PCR検査は少ないけども、死者の数が少ないということありません。肺炎で無くなっている方、実はこれがコロナではないかとおっしゃる方がいるんですが、コロナウイルスの場合は、専門家の先生方に私も確認したんです。

私もそういう批判があるんだけど、どうなんだろうかとこれは。PCR検査が少なくてという話を伺ったんですが、肺炎で亡くなった方については、基本的に最後はCTを必ずとります。CTにおいてですね、感染性肺炎の症状が出た方は、必ずコロナを疑います。そういう方については、大体、PCR検査をやっています。ですから、そこで感染性肺炎でない肺炎で、例えば、細菌性の肺炎で、亡くなられた方等についていえば、これはコロナではない。ですから、コロナではないんだという説明を受けて、私は納得したところでございます。

2020年3月28日安倍内閣総理大臣記者会見

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