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東京都/クラスター対策班の資料公開「夜の酒場」での感染鮮明に

2020年04月01日 17:30 / 行政

東京都は3月30日、キャバレー、ナイトクラブ、バーといった夜の接待飲食店など特定業種での新型コロナウイルス感染症のクラスター(集団感染)形成が報告されていることを受け、厚労省新型コロナウイルス感染症対策本部クラスター対策班による、分析結果を公開した。

<特定業種に関連することが疑われる事例>
特定業種に関連することが疑われる事例
出典:東京都発表資料

厚生労働省のクラスター対策班で専門家会議の委員を務める西浦博北海道大学教授は、東京都における孤発例の分析を発表し、「特に、最近の話ですけれど、夜の街といいますか、夜間から早朝にかけての接伴飲食業の場での感染者が東京都で多発していることが明らかになりつつあります」と述べた。

西浦教授によると、特定業種というものを風営法に従って、図の中の左側、四角枠がある中で分類をしてみると、それに相当する特定業種の場で曝露したことが疑われる人が、全部で38人。確定日をもとにした流行曲線のうちの白い部分に相当するのが、その特定業種の場で曝露されことが疑われる人々で、大体最近の約30%、最近二週間の30%の患者がそれに相当する。

図の中の右側に年齢分布を示しており、店員が含まれるため、年齢分布は20代から30歳代にも広がっている。お客が比較的高齢であるということもありますので、幅広い年齢層を含むことが特徴になっている。今日ここで示しているものは、保健所の調査に応じてもらえた分だけを示している。実際の調査では、保健所の積極的疫学調査に応じない患者も多いということをクラスター対策班の情報として聞いている。介入が一部困難であることが想像される中で、積極的に対策を講じなければならない数の伝播が始まっていると考えられるため、報告をしたという。

東京都のおける現状分析(資料)

小池知事「知事の部屋」/記者会見(2020年3月30日)

会見で使用したスライド資料

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