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ニトリ/グローバル展開を加速する新基幹システムを強化

2018年10月26日 14:51 / IT・システム

日本IBMは10月26日、ニトリホールディングスの基幹データベース・システムに、IBM POWER9プロセッサー搭載エンタープライズ・サーバー「IBM Power System E980 server」とオールフラッシュ ・ストレージ「IBM DS8886F」を採用したと発表した。

今年8月に発表したIBM Power System E980は、今回が国内出荷第一号となる。

ニトリは、中長期ビジョン「2022年1000店舗、2032年3000店舗」を掲げ、店舗数や売上が急拡大する中、性能・信頼性・拡張性・ビジネス継続性への要件がより一層厳しくなっていた。

新基幹システムは、その達成に向けてニトリが掲げる経営戦略「海外高速出店と成長軌道の確立(2018年~2020年)と、グローバルチェーン確立に向けた経営基盤再構築(2021年~2022年)」の実現を根底から支えるミッション・クリティカルなシステム基盤となる。

今回採用されたPower System E980 serverは、最大192のPOWER9コア、最大64TBのメモリー、Power Systemsシリーズで最速のPOWER9プロセッサーを搭載したハイエンド機で、メインフレーム技術・設計思想に基づく論理分割機能(LPAR)を搭載している。

これにより、日々のコンピューティング・ニーズの変化やシステムの拡張・刷新を柔軟な資源再配分と強固なセキュリティーの下で実行でき、基幹データベースの高速かつ安定的な稼働と、システム・ランニング・コストの削減を両立できる。

新システムへのデータ移行は、DS8886Fに搭載されたグローバル・コピー機能(データを別のストレージ・ユニットに非同期方式でミラーリング)で複数データベースを一括処理することで、短時間での切り替えが可能となっている。

ニトリでは、本年中に基幹データベースの移行を完了し、来年以降は現行、x86サーバーで稼働している拠点データベースをPower System E980へ統合し、一層の安定稼働と基幹データベース連携の高速化を目指し、グローバルチェーン確立に向けたデータベースのバージョンアップも順次進めるとしている。

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