ユニー・ファミマHD/送金・決済アプリ「pring」に出資、QR決済導入
2018年11月05日 16:50 / IT・システム
ユニー・ファミリーマートホールディングスは11月5日、送金・決済アプリ「pring」を運営するpringに出資すると発表した。
フィンテック関連ビジネスを推進する傘下のUFI FUTECHを通じて伊藤忠商事と共に、出資するもの。
pringが提供する送金・決済アプリ「pring」では、ユーザーの銀行口座と連動させ、アプリへのお金のチャージ、銀行口座への出金、ユーザー間の送金機能を全てユーザー手数料無料で利用することができる。
決済機能では、pring決済に対応した店舗においてQRコードによる支払いに対応している。
pringについては、今月中を目処に伊藤忠商事本社ビル内ファミリーマートの店舗に導入し、順次店舗を拡大する。
今回の出資により、pringの完全無料の個人間送金サービスや銀行口座接続インフラを活用した事業シナジーの発掘や新たな金融事業の創出についても合わせて検討を進める。
相手にスマートフォンでメッセージを送るような感覚で、簡単にお金のやりとりができるpringは、友人や知人との飲食代の精算や離れて暮らす家族へのお年玉など幅広い場面で利用することが可能だという。
pringは、第三者割当増資を実施し、UFI FUTECH、伊藤忠商事のほか、日本瓦斯、SBIインベストメント、SMBCベンチャーキャピタルなど、複数の事業会社と投資機関から12億8000万円の資金調達を実施した。
資金調達の実施により、pringはメタップスの連結子会社から持分法適用会社となり、pringとしてIPOを視野に入れた事業拡大を加速させるという。
ユニー・ファミリーマートHDでは、キャッシュレスの推進に向けて多様な展開を行っている。
ファミリーマートは12月4日から、スマートフォンの画面上に電子バーコードを表示させ、レジで決済ができるバーコード決済サービスをコンビニエンスストア最大級の規模で開始する予定だ。
今後もユニー・ファミリーマートHDは、キャッシュレスにつながる各種取り組みを推進することでお客の利便性とさらなる買い物満足の向上を図るとともに、政府の掲げるキャッシュレス比率拡大(2025年までに40%、将来的に世界最高水準の80%)の目標達成に貢献したいという。
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