パナソニック/在庫管理など「裏の競争力」を改善し小売業を支援
2019年03月25日 15:40 / IT・システム
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パナソニックはこのほど、2019年の流通業向けのソリューション提案で「現場プロセスイノベーション」をテーマに、バックヤードの在庫管理など、お客の目に見えない「裏の競争力」に着目した提案を強化すると発表した。
人口減少による人手不足が深刻化する中で、小売業競争力を強化する施策として、在庫管理の効率化など支援する。
3月5日~8日、東京ビッグサイトで開催された「リテールテックJAPAN2019」では、「倉庫見える化ソリューション」「配送見える化ソリューション」「欠品検知システム」などを展示した。
パナソニック コネクティッドソリューションズ社現場プロセス本部の一力知一氏は、「人手不足が進行する中で、適切に在庫を管理することが人件費の削減などコスト削減につながり、店頭での接客レベルの向上や価格競争力などにつながっている」。
「パナソニックはモノづくり企業として100年の歴史があり、商品の製造、在庫、販売までのプロセスを熟知している。これまで、流通業向けに製造業のノウハウを積極的に提供していなかったが、今年は裏の競争力に着目し、製造業で培ったノウハウを流通業向けにブラッシュアップした提案を行っていく」と述べている。
倉庫見える化ソリューションでは、バーコードやQRコードを活用した検品作業の自動化を提案、配送見える化ソリューションでは、配送状況のリアルタイム管理などを提案した。
欠品検知システムでは、売場に設置したカメラと棚割り画像を連携させ、品切れが発生した際に、店頭の従業に品切れを知らせ、欠品を補充する指示を促す仕組みを提案した。
欠品の補充指示は、従業員が携帯するタブレット端末に送信され、欠品した商品画像、欠品した商品のバックヤードでの在庫場所などが指示され、効率的に商品を補充できる仕組みとなっている。
そのほか、外食企業向けに厨房自動化ソリューションを提案した。上海の人気火鍋料理店「海底撈」で実験的に導入している「厨房自動化」システムを展示した。
「厨房自動化システム」は、ロボットアームを活用して、火鍋の材料などの盛付けを行うもので、人が行うよりも衛生的に食材を管理できるのが特徴となっている。
ロボットを導入することで人手も削減でき、単調な盛付け作業ではなく、接客などの業務へ人を割り振ることもできるという。
■現場プロセスイノベーション
https://sol.panasonic.biz/event_rt2019.html
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