くら寿司/スマホで注文「スマホdeくら」導入、座席案内を自動化
2019年07月16日 17:40 / IT・システム
回転寿司チェーン「無添くら寿司」を運営するくら寿司は7月16日から順次、スマートフォンを活用した新サービス「スマホdeくら」を開始した。
「スマホdeくら」は、お客の来店時、持ち帰り時の「ユーザビリティ向上」と「オペレーション軽減」の両立を目的とする、スマートフォンアプリを起点としたサービスの総称。
座席を時間指定予約できる「スマホでテーブル予約」機能を搭載。アプリで座席を時間指定で予約でき、自動案内機でチェックインすると、自動案内機により店員を介さず席まで案内する。自動案内機との連動は、2020年10月までに全店舗に導入する予定だ。
事前注文や個人単位での注文が可能な「スマホで注文」を導入する。スマホで注文は、お客個人のアプリがタッチパネルに連動し、より気軽にスムーズに注文できる。
順番待ちの間でもスマホアプリから事前に注文でき、席に着くタイミングで、そのまま注文に入るため、スムーズな商品提供ができる。
これまでは座席に備え付けのタッチパネルからしか注文ができなかったため、複数人で来店した際など、どうしても注文に時間がかかっていた。
日本語の他、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語の4カ国語に対応し、アプリは最大6台まで連携でき、合算会計・個別会計にも対応する。
アプリを使うことで、お客自身のスマホからスムーズに注文できるほか、待ち時間に事前注文をすることで最初の注文の時間を短縮することができる。これにより、一組あたり約5分の滞在時間の短縮を想定しており、回転率の向上を見込む。「スマホで注文」は、9月末までに約250店に導入する予定だ。
お客からの強い要望を反映して、アプリから商品を注文すればサイドメニューであっても、税別500円で1回、子ども向けの景品が当たるゲーム「ビッくらポン!」ができるようになった。
「ビッくらポン!」は注文した寿司皿を返却する枚数をカウントして、利用できるサービスであったため、皿を返却しないサイドメニューを注文しても利用できなかった。
そのほか、支払いは、楽天ペイやLINE Payでの「スマホで決済」に対応し、9月末までに全店に導入する計画だ。
また、消費税増税による持ち帰り需要増加の対策としてスマホからの注文を可能にした、「スマホでお持ち帰り」などのサービスを提供する。
これまでは電話受付のみだった「お持ち帰り予約」をスマホで利用可能にすることで、注文したい時間に確実に注文でき、店舗側も伝達ミスの解消や、電話対応人員の削減につなげる。「スマホでお持ち帰り」は、11月上旬までに全店舗に導入する予定だ。
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