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JR東日本/セルフ注文決済端末「オーダーキオスク」で人手不足対応

2019年08月26日 13:50 / IT・システム

ジェイアール東日本フードビジネスとShowcase Gig(ショーケース・ギグ)は8月26日、東京都豊島区JR池袋駅に隣接する「R・ベッカーズ池袋東口店」に9月4日から、新型の次世代セルフ注文決済端末「O:der Kiosk(オーダーキオスク)」を初めて導入すると発表した。

<オーダーキオスクのイメージ>
オーダーキオスクのイメージ

これまでスマートフォンなどから事前注文・決済ができるモバイルオーダーサービス「O:der(オーダー)」を取り入れており、今回の端末導入により、事前注文とセルフ注文の2つに対応した「未来型店舗」の第一号となる。

オーダーキオスクは、JR東日本グループと、ショーケース・ギグが共同開発した新型のセルフ注文端末で、クレジットカードや交通系電子マネーに対応する。今後、QRコード決済、現金などマルチ決済への対応を検討している。

同店舗では、この端末により、お客のレジの待ち時間を軽減できるほか、注文した商品の調理進捗を店内のデジタルサイネージで確認することができる。モバイルオーダーサービス「オーダー」を活用すれば、待ち時間なく商品を受け取ることもできる。

店舗としては端末の導入で、注文受付や会計業務を軽減でき、店舗オペレーションの効率化、省人化を図れるため、飲食業界で大きな課題となっている人材不足の解決にもつながる。

R・ベッカーズ池袋東口店では、新型端末を導入することで、1人分のレジ人員削減ができる見込みだ。

まずは、フードやドリンクなど昼メニュー(約60種類)から対応し、今秋から、朝・夜メニューを追加する予定だ。

<オーダーキオスクの利用方法>
オーダーキオスクの利用方法

JR東日本グループでは、今後もこうした未来型店舗を増やしていくほか、急増する外国人旅行客に対応するため、端末の多言語化を計画している。オーダーキオスクは日本語のほか、秋から英語版を追加し、今後、中国語・韓国語に対応する予定だ。

ベンチャー企業の技術とJR東日本グループの持つ資産をかけ合わせ、さらなる駅ナカの利便性向上を推し進める。

ショーケース・ギグは、「JR東日本スタートアッププログラム2018」における「アクセラレーションコース」の採択企業の一つ。2018年10月には、本格的な事業推進にあたりJR東日本スタートアップと資本業務提携を締結した。

共同サービスの第一弾として、ショーケース・ギグが提供するモバイルオーダー&ペイプラットフォム「オーダー」を使った事前注文・決済サービスを首都圏の駅ナカ店舗に導入した。

今回の次世代セルフ注文端末「オーダー・キオスク」の開発、導入は共同サービスの第二弾となる。今後も駅ナカの利便性向上に向けて、協業を進める。

JR東日本スタートアッププログラムは、ベンチャー企業やさまざまなアイディアを有する人々から、駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していくプログラムを展開している。

JR東日本スタートアップが2017年度に初めて開催し、これまでに計42件の提案を採択。内閣府主催の2018年度第1回日本オープンイノベーション大賞で経済産業大臣賞を受賞した。鉄道事業やIT事業など幅広い分野の実証実験を行い、一部の取り組みは実用化している。

モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「オーダー」は、大丸東京店地下1階「ほっぺタウン」、「上島珈琲店 大手町フィナンシャルシティ店」、「串カツ田中 前橋三俣店」、「RF1 SELECT 山王パークタワー店」など、実験導入を含めて約1500店が導入しているという。

■未来型店舗の概要
導入店舗:R・ベッカーズ池袋東口店
所在地:東京都豊島区南池袋1-28-2
JR池袋駅改札外東口1階
導入台数:2台
営業時間:平日6時30分~23時30分(金曜25時閉店)
土5時~25時、日5時~23時30分
定休日:年中無休

■O:der(オーダー)
https://www.oderapp.jp/product/

■問い合わせ
https://www.oderapp.jp/contact/
TEL:03-5860-6511
(10時~19時平日のみ)

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