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東芝テック/小規模商圏向け「無人店舗」実証実験

2019年09月03日 14:30 / IT・システム

東芝テックは8月23日~2020年3月31日、マイクロマーケット(小規模商圏)向け無人店舗ソリューションの実証実験を実施する。

関係会社のティー・ティー・ビジネスサービスが運営する「オーバルコート大崎マークイースト事業所内売店」に、スマートフォン・タブレット・各種センサーを活用した実験店舗を開業したもの。

東芝テックグループの従業員を対象に、マイクロマーケットにおける店舗運営を省人化・無人化するためのさまざまな購買体験、AI・IoT技術導入の実証実験を行う。

<スマートフォンを活用した実験イメージ>
スマートフォンを活用した実験イメージ

実証実験では、利用者のスマートフォンに専用のレジアプリおよび電子レシートアプリをインストールし、利用者自身で商品登録(商品バーコードのスキャン)を行うことができるスマートフォンレジでの運用を行う。

決済は、レジアプリにあらかじめ登録した従業員情報より、給与引き去り処理の連携を行うことでウォークスルーでの決済を実現する。レシートは、東芝テックの既存サービスである電子レシートアプリ「スマートレシート」に出力する。

<タブレットを活用した運用イメージ>
タブレットを活用した運用イメージ

また、タブレットを利用したセルフレジも展開する。レジカウンターに設置したタブレットで、利用者自身でバーコードをスキャンし商品登録する。決済は、従業員証での給与引き去り(キャッシュレス)または会計機での現金での支払いに対応する。

<各種センサー・スマートフォンを活用した運用イメージ>
各種センサー・スマートフォンを活用した運用イメージ

各種センサー・カメラにて商品認識と利用者を特定することにより、商品をレジで登録する行為をなくし、ウォークスルー決済と合わせフリクションレスな購買体験を実現する。9月から、データ収集・検証を開始する予定だ。

さらに、無人店舗の運営で必要となるセキュリティー面に関して、カメラ映像のAI解析によりデータ化された来店者の行動情報とPOS取引データを突合し、来店者の詳細行動の検知、不審・不正行動の特定を行うセキュリティーサービスの有用性を検証する。

実証実験は、日本における少子高齢化、人口減少が進むことで依然、深刻化している人材不足を背景に、近年ニーズが高まってきているオフィスビルや工場内といったマイクロマーケット(小規模商圏)向けの無人店舗ソリューションの商品化を進める一環。

東芝テックは、先進技術とPOSシステムのノウハウを活かし、人手不足の解決に加えて、利用者にとっても快適な買い物環境の実現を目指す。

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