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NEC/マスクしたまま非接触で決済できる「顔・虹彩認証端末」

2020年05月14日 17:00 / IT・システム

NECは5月14日、世界的権威のある米国国立標準技術研究所が実施した認証技術のベンチマークテストで世界No.1となった顔認証技術と虹彩認証技術を組み込んだ「マルチモーダル生体認証端末」を開発したと発表した。

<マスク着用時の決済利用例>
マスク着用時の決済利用例

今回開発したマルチモーダル生体認証端末は、顔認証技術と、高度な個人識別が可能な虹彩認証技術を統合することで、身体的特長の多様性への対応が必要な大規模システム、厳格な本人確認が必要な利用環境において、安定した高い精度で高速認証を行うことができる。

同社は、同端末を2021年度までに、決済や入退室用途での提供開始を目指す。

大規模人数を対象としたシステムでの活用、高いセキュリティを求めるオフィスへの入退室、衛生面に配慮した服装、マスク着用が必要な食品工場、工場内のクリーンルーム、医療現場での入退室、ATMでの本人確認や店舗での迅速な決済など、さまざまな用途での利用が期待される。

<マルチモーダル生体認証端末>
マルチモーダル生体認証端末

顔認証と虹彩認証それぞれの照合結果を統合して判断するNEC独自開発のアルゴリズムにより、他人受入率100億分の1以下を実現する認証が可能。顔情報と左右の目で異なる虹彩情報の3つの特徴を用いて認証を行うことで、高い精度での認証を実現した。

<認証フローのイメージ図>
認証フローのイメージ図

同技術の応用により、手袋、マスクの着用時、両手が荷物で塞がっているようなシーンでも、非接触での個人認証が可能となっている。

2018年同社は、米国国立標準技術研究所の虹彩認証技術の精度評価テストにおいて、第1位の照合精度を有するとの評価を得た。2019年には、同研究所が実施した最新の顔認証技術のベンチマークテストにおいて、1200万人分の静止画の認証エラー率0.5%という、他社を大きく引き離す第1位の性能評価を獲得している。

■問い合わせ先
NEC 
デジタルプラットフォーム事業部
E-Mail:dpf-pr@dpf.jp.nec.com

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