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アスクル/配送管理システム「とらっくる(仮称)」の提供本格化

2021年07月01日 12:30 / IT・システム

アスクルはこのほど、独自に開発した配送管理システム「とらっくる(仮称)」の提供を本格的に開始する。

システムは自社物流によって蓄積されたビッグデータ等を活用して開発し、アスクルも活用しているもので、2020年9月から段階的にアスクル物流のラストワンマイルを担う配送パートナーに開放してきた。

今回、コロナ禍で急拡大を続けるEC市場を支える配送パートナーの業務負荷軽減や複雑化する配送サービスの品質維持向上を目指し、本格的にオープン化することとした。

<とらっくるの概要>
とらっくるの概要

新型コロナウイルス感染症の影響で日用品ECの利用者が増加傾向にあるなか、時間帯指定配送や置き場所指定配送などハイタッチな配送サービスのニーズは高まっている。今後もEC市場は拡大することが見込まれ、より複雑化した配送サービスが求められることが予測される。

時間帯指定配送など従来サービスに加え、新型コロナウイルス感染症拡大による影響で拡大した置き場所指定配送サービスなど、きめ細やかな配送サービスを行うには、配送状況の可視化や柔軟な対応を行うための配送管理システムの活用が不可欠といえる。その一方で、大手キャリア以外では配送管理システムを保持していない配送パートナーも多く存在する。

アスクルはお客のニーズに応じた配送サービスを行うと同時に、配送パートナーの業務負荷軽減とサービスの平準化を目指す必要があると考え、今回、自社が活用している配送管理システムを配送パートナーにオープン化した。

これにより、配送パートナーに委託する際にも自社物流によって蓄積されたビッグデータを活用したシステム搭載のスマートフォン端末を用いれば、ナレッジ(配送先の駐車スペースなどの情報)や道路の混雑状況なども加味した配送ルート計画自動生成、配達日時変更や不在再配達依頼などの機能活用により、スムーズに従事できる。

また、アスクルはシステムと端末が一体化された「とらっくる」活用により、顧客対応のサービス品質の平準化が実現できる。

<とらっくる活用で実現する配送サービスの機能>
とらっくる活用で実現する配送サービスの機能

「とらっくる」を活用する配送パートナーには、システムを搭載したスマートフォン端末を貸与する。ドライバーは端末を用いて、配送ルート計画作成のほか、届け先に関するドライバーナレッジ情報、日時変更や不在再配達依頼の情報確認など配送に関わるあらゆる業務が対応でき、柔軟な対応が求められる配送業務の負荷軽減を実現する。

アスクルは、「とらっくる」を活用する配送パートナーを中心に、アスクル配送プラットフォームによるネットワークを構築し、物流のDX推進を通じて急拡大するEC市場に向けパフォーマンス向上を目指すという。

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