渋谷ヒカリエ ShinQs/AIとIoTを活用したトイレの長時間利用抑制サービス導入
2022年05月23日 12:50 / IT・システム
AIとIoTを活用してあらゆる空き情報を配信するスタートアップ企業バカンは5月18日、渋谷ヒカリエ ShinQsにトイレの長時間利用の抑制サービス「VACAN AirKnock Ads(バカン エアーノックアッズ、以下AirKnock Ads)」、空き情報可視化IoTサービス「VACAN Throne(バカン スローン、以下Throne)」の提供を開始したと発表した。
4月から導入しており、手元のスマートフォンなどからトイレのリアルタイム空き情報を確認でき、個室内に設置したサイネージを活用してトイレの長時間利用を抑制することで、トイレの混雑抑制やお客の回遊性向上を目指す。
トイレの長時間利用の抑制サービス「AirKnock Ads」、トイレの混雑可視化IoTサービス「Throne」を、地下3階〜地下1階および3階〜5階までの各男女トイレ全9エリア49個室に導入した。洋式47個室に対してAirKnock Ads、和式2個室に対してThroneを導入した。
渋谷ヒカリエ ShinQsは、お客にONとOFFの気持ちの「スイッチ」を切り替えてもらえるように、各フロアのコンセプトにあわせた香りの提案や、立体的な音響設備などを完備した新しいコンセプトのトイレ「スイッチルーム」を新たに設置するなど、利用者の満足度向上を目的とした環境づくりをこれまでおこなってきた。
今回は、さらなる満足度向上を目的として、フロア毎のトイレ利用率のばらつきや、「行ってみたら空いていなかった」という体験の抑制を目指し、サービスを導入した。トイレの混雑を抑制しつつ空いているトイレを手元で知れるようにすることで、利用者の満足度向上を目指すと共に、「別の階にある空きトイレを利用する」といった選択肢を提供することで、館内の回遊性向上も期待できる。
「AirKnock Ads」は、個室内に設置したタブレットを活用することでトイレの長時間利用を抑制し、動画情報を利用者に届けるサービス。滞在時間に応じて画面の表示を滞在抑制につながる表示に変更したり、混雑具合に応じて広告の長さを自動で調整したりといった、バカンがこれまでに蓄積してきた技術やノウハウから生み出した特許技術(出願中含む)を多数用いることで、トイレの混雑抑制とメディア化を実現している。
また、「Throne」は手のひらに収まる程度のセンサーをトイレ内に設置することで、トイレの空き情報をリアルタイムに可視化するサービス。検知した情報は、デジタルサイネージやwebサイト、導入店舗アプリなどを通して柔軟に配信可能であることから、スマートシティ分野などでも多数の利用実績があるという。
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