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プロント/パスタ自動調理ロボ・配膳ロボで店舗DX推進、独自マネーも好調

2022年06月28日 16:10 / IT・システム

プロントコーポレーションは、店舗にパスタ自動調理ロボット「P-Robo」、配膳ロボットを導入するなど、DXを推進している。

6月30日、東京・丸ビルにTechMagicと共同開発したパスタ自動調理ロボット「P-Robo」を導入した新業態「エビノスパゲッティ」をオープンする。

パスタ自動調理ロボット「P-Robo」は、特許取得した世界初の技術で一連の調理工程を自動で行い、1食目は約75秒、連続調理時の2食目以降は約45秒でパスタを調理。独自開発した形状のフライパンと高出力のIHで調理することで、調理スピードと熟練の調理技術の再現を両立させたロボットとなっている。

同社では、年内に関東の3店舗で「P-Robo」を採用、5年で50店舗での導入を計画している。自社店舗以外でも他社の社食、学食での横展開も期待している。

<パスタ自動調理ロボット「P-Robo」>
パスタ自動調理ロボット「P-Robo」

また、和カフェTsumugi(ツムギ)業態では、配膳ロボを昨年から5店舗で導入した。スマートオーダーも採用。現在、「PRONTO(プロント)」の1店舗でもスマートオーダーの実証実験を行っている。

<コミュニケーションが活発な店を目指すと杉山常務>
コミュニケーションが活発な店を目指すと杉山常務

同社の杉山和弘常務取締役 インキュベーションカンパニー長は「配膳ロボの導入は、顧客からクレームが来るかもしれないと心配したが、9割以上からかわいいと評判だった。ロボットの導入により、省人化を図るだけでなく、スタッフの作業負担を減らし、顧客とのコミュニケーションをよくするために入れるのが大前提。ロボットがあることで、さらに顧客とコミュニケーションを強化することが最大の目的だ。サントリーのDNAでもある顧客に楽しんでいただくことが根底にあるので、スタッフと顧客、顧客同士のコミュニケーションが活発に行われる店を目指す」と意気込みを語った。

さらに、2021年10月20日から、公式アプリの刷新とともに、全国の「プロント」で使用できる「プロントマネー」を導入した。

「プロントマネー」は、プロント公式アプリ内のバーコードを使ったスピーディーな決済手段。3000円以上のチャージで金額の3%~7%をボーナスマネー(チャージバック)としてプレゼントする、特典付きのサービスとなっている。

利用回数に応じてランクアップし、ブロンズ、シルバー、ゴールドなどランクに応じてクーポン、特別なプレゼントを配信。チャージするほど、使うほど特典が増える仕組みになっており、ゲーム感覚で楽しめることから若年層を中心に好評を得ているという。

そのほか、クラウド社内SNS「Talknote(トークノート)」を一部店舗で実験導入しており、現場と本部の双方向のコミュニケーション強化も図っている。

■プロントマネー
https://www.pronto.co.jp/enjoy/app.html

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