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パルコ/販促業務を省力化「視線計測機能付きデジタルPOP」提供開始

2022年09月09日 11:00 / IT・システム

パルコデジタルマーケティングは9月8日、店頭販促ツールのデジタル化を進める「視線計測機能付きデジタルPOP」の提供を開始した。

商業施設では、紙での販促用ポスターやPOPを制作印刷し、ポスターボードやスタンドに掲示するアナログな業務に運営スタッフが多くの時間を要しており、顧客政策など重点を置くべき施策に十分な時間を確保できないという課題がある。

そこで、これまで蓄積した商業施設における店頭販促のデジタル化ノウハウとソリューションを組み合わせ「デジタルPOP」と「視線計測カメラ」をパッケージにしたサービスを開発した。従来の店頭販促の見直しとしてスタッフの労務省力化を実現し、よりクリエイティブな業務に時間を使えるようにするとともに、ペーパーレス化によるサステナブルな施設運営を支援する。

<視線計測機能付きデジタルPOP>

まず店頭に複数設置されているポスターや紙POPをデジタルPOPに統一し、更新運用する。次にWebカメラを設置し、紙POPとデジタルPOPの視認数を計測することで、それぞれ視認効果を検証する。これにより、販促物制作の省力化や店頭販促支援、廃棄物を削減するほか、店頭の美観維持も期待できる。

<販促ツール視認調査>

「視線計測機能付きデジタルPOP」は、吉祥寺パルコで9月8日~12月7日まで実施する店頭販促ツールのデジタル化PoC(概念実証)で展開する。吉祥寺パルコ内8ショップに、店頭デジタルPOPの21インチモニター+スタンド8台と、レジ横デジタルPOPの10インチモニター3台に、視線計測カメラ3台を設置する。販促ツールに関わる制作労務軽減とツールの訴求効果にフォーカスした実証実験で、運営スタッフの業務量削減や店頭顧客接点の有効性検証、紙販促物削減によるCO2削減を検証する。

まず、デジタルPOPを導入することで、ツール制作業務を中心に労務削減効果を検証する。事前に担当業務の棚卸を行い制作にかかる工数を試算した結果、デジタルPOPに切り替えることで、1企画5時間程度の業務削減が見込まれる。実証実験を通じて実際に削減できるかを確認する。

次に、視線計測カメラにより、紙POPとデジタルPOPの視認数を測定し、紙とデジタルの有用性を検証する。デジタルPOPだからできるリッチコンテンツによる視認効果の向上を確認する。

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