イータリー/グランスタ丸の内に、レストラン併設の日本最大規模店舗オープン
2017年08月28日 22:29 / 店舗レポート
イータリー・アジア・パシフィックは8月30日、東京駅構内の商業施設「グランスタ丸の内」に、「EATALY(イータリー)グランスタ丸の内店」をオープンする。28日、関係者向け内覧会を開催した。
店舗面積は約450m2、レストラン座席数80席、カフェ座席数30席を配置した国内最大規模店舗を出店するもの。鉄道会館が運営する商業施設「グランスタ」内で、最大の売場面積となる。
イータリーは、「食べる、買う、学ぶ」が体験できる食物販とレストランが融合した店舗が特徴。
グランスタ丸の内店の、店舗面積構成比は食物販60%、レストラン40%、売上構成比は食物販50%、レストラン50%を想定する。
2007年にイタリア・トリノで誕生し現在、イタリアに23店、ニューヨークやドバイなど世界に38店を展開している。
日本では2008年に、日本法人を設立して上陸したが、2015年6月に、三井物産、きちり、EATALY社による合弁会社イータリー・アジア・パシフィックに事業を譲渡している。
現在は、日本橋三越内のインショップのみの展開で、今回、グランスタ丸の内に初の中規模旗艦店となる単独店を出店した。
グランスタ丸の内店では、EATALY専任バイヤーがイタリア全土の2000以上の小規模生産者から集めた選りすぐりの食材と、その食材を生かしたイタリアの郷土料理を提供するの特徴。
丸の内界隈で働く人々から、観光や出張で東京駅を利用する人々のニーズに対応する店舗として、7時から23時まで営業する。
朝はコーヒー、夕方はチーズとワイン、夜は本場のピッツァやパスタを味わったりと、あらゆる食のシーンに対応することを目指した。
イータリーは創業当時から「Eat Better,Live Better」をモットーに、物販とレストランが融合した店内で、食にまつわる「食べる、買う、学ぶ」体験を提供している。
甕浩人社長は「イータリーの実質的な再上陸に当たり、ゼロベースでブランドを構築する。ディベロッパーや流通業関係者内では、イータリーの認知度はあるが、一般消費者は、名前は知っていてもイータリーを体験したことがない人が多い。レストラン併設の店舗で、イータリーの特徴である、食べる、買う、学ぶ、といった体験を打ち出し、認知度を高めていきたい」と出店の狙いを語る。
今回は、4期にわたり実施した東京駅構内の商業施設「グランスタ」の増床の一環となる。グランスタ丸の内の第3期増床では、チーズタルトのBAKEとスターバックスコーヒーが出店している。
第4期は、イータリーのほか、だしの専門店「茅乃舎」、KINOKUNIYA entree、地産品ショップ「のもの」など、9店が開業した。第3期と第4期を合わせた目標年商は35億円となっている。
イータリー単独の目標年商は非公表だが、だしの専門店「茅乃舎」の目標年商は12億円となっている。
甕社長は「既存のグランスタの売上高は約150億円、今回の4期に渡る増床部分の売上目標は約100億円と聞いている。当社も売場面積にふさわしい売上を目指したい」と語る。
「食べる(Eat)」レストランエリアでは、オープンキッチンを採用。パスタ、ピザ、魚料理、肉料理、サラダなどを提供する。
パスタでは、スパゲッティポモドーロ税込1274円、ラザニア1382円、ニョッキポモドーロ1426円など、ピザでは、マルゲリータ1814円、シチリアーノ1520円、チンクエ フォルマッジ2074円などを販売する。
毎月テーマを設けて、イタリア各州の郷土料理を特別メニューとして、提供するので、来店するたびに異なるイタリア料理に出会えるという。
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