ヤオコー/目標年商20億円、成城に都市型小型店「八百幸」出店
2017年11月06日 22:20 / 店舗レポート
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都市型小型店では、鮮度や産地・旬にこだわった生鮮食品の圧倒的な品そろえと素材の美味しさを日々実感でき、賑わいあふれる市場のような店舗を目指した。
成城店は、駅からは徒歩20分程度かかる立地でもあるため、メインターゲットは、家庭で料理を作る人とした。
既存店のヤオコーでは、料理提案を実演で行うクッキングサポートコーナーがあるが、成城店では店舗面積の制約から、クッキングサポートコーナーを廃止した。
一方で、青果部門で野菜の料理への使い方を解説するPOPを導入するなど、家庭で料理を作るための情報発信を強化した。
素材の美味しさを追求するため、青果・鮮魚・精肉の各部部門に八百幸専任の仕入れスタッフを配置し、既存店とは異なる仕入れルートを採用した。
既存店の仕入れルートと個店仕入れを併用することで、これまで以上に鮮度感のある生鮮売場を目指す。オープン時の青果部門の仕入れ比率は、本部仕入50%、個店仕入れ50%となった。
青果部門は、店舗の青果主任が仕入れ担当者を兼務し、自分で仕入れ・販売する体制を採用するが、鮮魚・精肉部門は、専任の仕入れスタッフを別に配置することで、長時間労働によるオペレーションを回避する工夫をした。
精肉部門では、店内加工作業を削減するため、鶏肉・豚肉では、一部外部工場で加工した商品を活用する。変色しやすく鮮度が重要な和牛については、店内加工を維持した。
鮮魚部門では、専任の仕入れスタッフによる近海魚やまぐろの市場買付・市場直送を実施し、旬や鮮度を追求する。
成城店では、初めての取り組みとして、デリカ部門の寿司を鮮魚部門に統合し、鮮魚部門が寿司を製造する。
鮮魚厨房に寿司厨房を併設し、鮮魚部門の魚を使用した「鮮魚寿司」を製造し、より素材の美味しさを感じられる寿司を提供する。
デリカ部門の本部スタッフが、鮮魚部門の寿司担当者を指導・支援することで、部門が異なっても既存店と変わらない品質の商品を提供できるという。
ヤオコーが得意とするデリカ部門では、店舗オペレーションを効率化するため、サラダとサンドイッチで、店外の工場で加工したアウトパック商品を導入した。
既存店では、インストベーカリーを有しているが、成城店は店舗面積の制約や人員確保の視点から、インストアベーカリーを採用していない。
一部、アウトパック商品を導入することで、店内加工商品の品目を減らし、デリカの強化カテゴリーに注力できる体制を目指した。
八百幸の新たな取り組みとして、デリカ部門で、約20種類のおかずを100g当り99円の図り売りで提供する「おかずバイキング」を導入した。
11時~14時までは、お弁当箱にごはんやパスタを詰めて、好きなデリカと組み合わせるランチバイキングとして運営する。
14時以降は、デリカのみを提供し、夕食のもう一品のニーズに対応する。おかずバイキングはガラスケースを使用した陳列で、衛生環境を確保した。
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