MEGAドン・キホーテUNY／ららぽーと開業で「東海通店」大改装、核売場にキッズ

2018年09月26日 16:00 ／店舗レポート

横山店長は、「ドン・キホーテの特徴は、商品の豊富さ、安さ、買い物の楽しさにある。総合スーパーにはない、商品、価格、売場の演出で、買い物することそのものの楽しさで集客を強化していく」と語る。

＜ちびっこおやつカード＞

ドン・キホーテでは、小学生以下の子ども専用のスタンプカードとして「ちびっこおやつカード」を導入している。親子で買い物すると、購入金額に関わらず1日1回スタンプを押し、スタンプ6個分でお菓子を、12個と24個たまるとおもちゃをプレゼントしている。

横山店長は、「子どもがドン・キホーテに行きたいという売場づくりをすることで、確実に来店頻度が上がっている。ちびっこおやつカードを楽しみにしているお客様も多い」という。

「2階は玩具売場も拡大しているが、玩具は価格も高く、毎回、買い与えることはできない。駄菓子売場を隣接させれば、10円、20円の駄菓子を子どもに買うことはできるし、子どもも満足できる。近所の公園に遊びに行くような感覚で来店できる店舗を目指す」と新しいレイアウトを解説する。

＜改装中の駄菓子売場（演出未完成）＞

ドン・キホーテでは、子どもが買い物するための子ども用カートを導入しており、1階・2階ともに利用できる。

2階での子ども用カートの利用が多いため、改装で通路幅を2mから2m20cm～40cm程度にまで拡大し、大人用カートと子ども用カートが同時に、楽にすれ違える環境を整えた。

環境面では、授乳室を新たに設置し、乳幼児を連れたお客の利便性も高める。

＜子ども用カート＞

玩具は、試して購入することが難しいため、レゴブロックなど主要商品は、実際に試せるコーナーを展開する。そのほか、子どもはあまり欲しがらないが、親が子どもに買い与えたい知育玩具でも体験コーナーを設置することで、親子で玩具を楽しめる売場を展開する計画だ。

店内に子どもの遊びのスペースも設置する予定で、子どもも大人同じような買い物体験ができる環境を整えることで、来店頻度が高まっているという。

＜スポーツ・フィットネス売場＞

TVゲームだけを子どもに買い与えたくないという親も多く、ボードゲーム、ジグソーパズル、パーティーグッズも玩具売場で展開することで、おもちゃを切り口にした生活シーンを明確に打ち出した。

玩具売場に隣接して、スポーツ・フィットネス売場をつなげることで、婦人アパレルにつながる世界観を演出する。婦人アパレル、紳士アパレルともカジュアルファッションを強化し、衣料品全体の売場面積は約20％拡大させ、うち子供服は30％売場面積を拡大している。

＜自転車売場をコーナー化＞

これまでは催事でしか取り扱いがなかった自転車をコーナー化し、自転車でも子ども用自転車の取り扱いを意識した。2歳時から乗れる自転車やヘルメットなどを値ごろな価格で提供する。

＜子ども用自転車コーナー＞

そのほか、手狭だったスマートフォン、モバイルグッズも拡充して、新たな商品も導入する。

＜スマートフォンコーナーも拡大＞

東海通店は、ダブルネーム業態になるにあたり、服飾雑貨・バッグ売場は約2.5倍に拡大、メンズインナー・ソックスは約2倍に拡大し、日用品・化粧品、家電、ペット用品を導入している。

改装後は、強化部門はそのまま継続し、旧テナントスペースに住居用品売場を移設することで、より商品を拡充させた。

＜ブランド品売場＞

通常の総合スーパーにはない、ブランド品売場やメイクアップグッズコーナーも好調のため、引き続き、売場を継続させている。

ドン・キホーテは、ディスカウント業態であり、アパレル商品の価格訴求も強い。ららぽーとは、ファッションテナントに強い商業施設だが、アパレルでもららぽーとと棲み分けができると見込んでいる。

＜メイクアップグッズ＞

1階でもテナントの入れ替えに伴い、直営売場面積を15％拡大した。1階では、シニアの既存顧客への対応として、介護用品の品ぞろえを拡大した。

＜1階の介護用品コーナー（改装中）＞

横山店長は、「ダブルネーム業態は、ユニーと一緒にやっているため、特に、生鮮食品に強みを持っている。改装後も主婦は食品を目当てに来店する人が多く、ららぽーと開業後も競争力のあるカテゴリーだと思う」と語る。

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