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サミット/都心攻略のモデル店990m2「三田店」を出店

2018年11月22日 18:23 / 店舗レポート

サミットは11月21日、東京都港区に「サミットストア三田店」をオープンした。

<サミットストア三田店>
サミットストア三田店

竹野浩樹社長は、「これからサミットが東京のど真ん中にいっぱい店を作っていく先陣となる店だ。江原町店(2月開店)や本天沼店(10月開店)でのさまざまな取り組みをやってきた結果がここにある。商品も接客もサービスも、サミットがあって、本当にあって良かったと思ってもらえる店を一緒になって作っていきたい」とあいさつした。

現在、山手線の内側では、売場面積が1000m2以下しか取れない現状に対応して、小型店舗であっても本格的な食品スーパーマーケットの品ぞろえとサービスが提供できる店舗を目指した。

<1階フロアレイアウト>
1階フロアレイアウト

総敷地面積は1153m2、売場面積は991m2で、地上3階建てで展開する。1階は即食商品を軸に、惣菜・ベーカリー・デザート・乳製品・アイスクリーム・清涼飲料・菓子・酒類を配置した。

<2階フロアレイアウト>
2階フロアレイアウト

2階は、生鮮食品と調味料などの素材系商品を軸に、青果・鮮魚・精肉・加工食品・冷凍食品・和日配などを配置した。

店舗レイアウトは、まず2階に上がり、青果・鮮魚・精肉・調味料などを買いまわった上で、1階に降り、惣菜・ベーカリー・スイーツ・菓子・ドリンクなどを購入する動線を想定した。

目標年商は20億8000万円で、港区への出店は、1988年にサミットミニストア白金店(売場面積200m2)を閉店して以来となり、サミットの知名度がほとんどない地域への出店となる。

<案内係を配置>
案内係を配置

知名度がない立地への出店のため、オープン前日には近隣住民500組1000人を招いた惣菜の試食会を開催した。

売場には、接客に特化した案内係を配置することで、買物のサポートのほか、取り扱って欲しい商品などの要望に対応する。

案内係は、タブレット端末を携帯しており、商品の問い合わせについて、端末を使ってその場で説明することもできる。

<試食専門コーナー「おためし下さい」>

2階には、試食専門コーナー「おためしください」を配置し、おすすめ商品やこだわり商品の試食を提案する。

試食商品は毎週月曜に入れ替えを行い、お客が気になった試食したい商品のリクエストを踏まえて試食商品を決定する。

<サミCafe>

1階入口には、17席のイートインコーナー「サミCafe」を配置し、購入した惣菜などの商品を、店内で楽しめるようにした。

サミCafeには、いれたてコーヒーマシンを設置し、コーヒーとカフェオレをセルフサービスで販売する。

<いれたてコーヒーマシン>
いれたてコーヒーマシン

竹野社長は、「イートインコーナーは売上をあげるためではなく、地域で気軽に集まる場所がなくなりつつあることに対応して、地域コミュニティを作るために設置している。店舗面積が小さくとも可能な限り設置したい」という。

<レジはセミセルフレジを採用>
レジはセミセルフレジを採用

三田店は、3階に精肉作業場、グロサリーストックを配置する多層階店舗であり、従業員の生産性も高める必要もある。

生産性向上の一環として、レジは全てセミセルフレジとした。セミセルフレジは商品登録は従業員が行い、支払いはお客自身が行う仕組みで、登録機6台、精算機11台を配置した。

<1階店舗入口>
1階店舗入口

店内は全体的に明るい照明を採用し、手元でも3500~4000ルクス程度の明るさを確保した。天井を高くとり、ステンレス調のデザインを取り入れ、間接照明を活用することで、清潔感がありながら温かみのある売場を目指した。

<惣菜・青果・鮮魚ではオープンキッチンを採用>
惣菜・青果・鮮魚ではオープンキッチンを採用

店舗で惣菜を作り、鮮魚や青果物などを加工しているシズル感を伝えるため、惣菜・青果・鮮魚ではオープンキッチンを採用した。

これまでは、作業場内の内装や色は売場とは関係のないデザインであったが、お客さんから見て、よりライブ感ある売場を目指し、作業場内の内装や色遣いも売場環境に合わせた。

次>> 生鮮部門と連動した惣菜強化、食べ方提案も

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