東京建物/ライフ・トモズなど出店「ミナノバ相模原」3/5オープン、NSC強化
2025年03月04日 12:50 / 店舗レポート
東京建物は3月5日、相模原市南区に「minanoba(ミナノバ)相模原」をオープンする。4日報道向け内覧会を開催した。
「minanoba」は、「暮らしのインフラ」をコンセプトとした、地域密着型商業施設の新ブランド。第1号店となる「minanoba相模原」は、「ライフ」、「トモズ」、「セリア」、「パシオス」、「サーティワンアイスクリーム」、「魚べい」、「買取大吉」、眼鏡の「LOOK」などが11店舗が出店する。
小田急線「小田急相模原」駅より徒歩9分、県道51号町田厚木線沿いの交通利便性の高い立地に開発。日常使いのスーパー、物販に加え、飲食店、ベネッセの英語教室、各種クリニックをそろえ、暮らしのニーズにワンストップで対応する(クリニックは今春以降順次開業)。
長谷山隆史 商業事業部長は「都心立地はマンションやホテルなどと用地取得競争が厳しくなっている。また、生活者において、出社・在宅勤務のハイブリッドワークやEC利用が増加し、シニアも徒歩で来店できる地元商圏でのワンストップショッピングニーズが見込める。そこで、近隣型商業施設(NSC)に開発の余地とニーズがあると考えた。
低層・小規模であることから、他アセットに比べ工期が短く、資材価格高騰のリスクコントロールもしやすい。生活密着型商業施設は、生活者の来店頻度が高く、安定的な賃料が見込め、売却の際も投資家から評価がされやすいと想定している」と説明した。
2020年の国勢調査によると、相模原市南区の人口は約28万人。店舗周辺の1㎞圏で4万5000人、2㎞圏で16万8000人の後背人口を有する。2人以上の世帯が半数を占め、30~40代女性、男女ともに共働きの40代が多いという。
新店舗の500m~1㎞圏内にスーパーなどの店舗が少なく、徒歩や自転車で来店しやすいNSCの需要があると見込んだ。
さまざまな世代・属性の人が利用することを想定し、スマートフォン連携ユニバーサル自動ドア「ミライロドア」を導入した。
「ミライロドア」は、ミライロ、フルテック、ハウディが共同開発した、自動ドア通行をスマートフォンとの連携によってサポートするもの。
利用者がスマートフォンを持って自動ドアに近づくと、音声による誘導案内が流れ、ドアの開放時間・開閉速度を自動調整する。
今後の「minanoba」シリーズは、第2号物件を埼玉県川口市で開発中。2026年の開業を予定している。第3号物件も内定している。
長谷山部長は「毎年1件以上の開発を目指す。出店候補地は、多くの後背人口を有する首都圏郊外、適地があれば政令指定都市周辺も出店したい」と意欲をのぞかせた。
■minanoba相模原
所在地:神奈川県相模原市南区南台3-1-30(住居表示)
交通アクセス:小田急電鉄小田原線「小田急相模原」駅から徒歩9分
敷地面積:7341.33m2
延床面積:8646.71m2
構造・規模:鉄骨造・地上2階
駐車場台数:平面188台、身障者用4台
駐輪場台数:自転車198台
事業主:東京建物
基本計画:プランテック
デザイン監修:生活スタイル研究所
設計・施工:りんかい日産建設
運営:プライムプレイス
完工:2025年1月
取材・執筆 鹿野島智子
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。