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コンビニ大手4社/セブンは62か月連続増収、ファミマのみ2.0%減で前年割れ

2017年10月10日 20:40 / 月次

コンビニエンスストア各社は10月10日、9月の営業実績を発表した。最大手のセブン-イレブンの既存店売上高は前年比1.3%増と62か月連続で、前年を超えた。

<セブン-イレブン店舗>
セブン-イレブン店舗

一方、業界2位のファミリーマートの既存店日商は2.0%減、3位のローソンの既存店売上高は2.1%増、4位のミニストップの既存店平均売上高は1.3%増となり、ファミリーマートを除く、3チェーンは前年を超えた。

各社の業績概要は以下の通り。

■セブン-イレブン
既存店売上高1.3%増、客数1.2%減、客単価2.5%増。チェーン全店売上高3.4%増、店舗数1万9860店。

■ファミリーマート
既存店日商2.0%減、客数3.5%減、客単価1.5%増。全店売上高(ファミリーマート・サークルK・サンクス合計)0.9%減。

国内店舗数は、出店36店、ブランド転換225店、閉店46店、純増215店、ファミリーマート1万3835店、サークルK・サンクス3064店、国内計1万7810店。

9月は前年同月に好評を博した「統合記念キャンペーン」等による反動減があったものの、新マーケティング戦略のもとチルド惣菜の新シリーズ「お母さん食堂」を立ち上げたほか、中華まんを始めとするファスト・フードが好調に推移した。

そのほか、タバコは前年比マイナス、カード・チケットはプラスとなり、既存比に対する影響は軽微だった。ブランド転換店舗数は、9月に転換した225店を加え、前期からの累計で2575店となった。

■ローソン(単体)
既存店売上高2.1%増、客数0.5%減(832人)、客単価2.6%増(608円)。全店売上高は5.2%増の1878億2600万円、平均日販は54万3000円。

9月末時点のローソングループ国内総店舗数は、出店75店、閉店33店、純増42店で1万3492店。うちナチュラルローソンが144店、ローソンストア100が793店。

調理麺カテゴリーの売上は、生パスタを含むリニューアルが好評のパスタの売上が好調に推移したことなどにより、前年を大きく上回った。

デリカカテゴリーでは、品そろえを拡充したサラダが引き続き売上増を牽引したことなどにより、前年の売上を大きく上回った。

デザートカテゴリーの売上は、GODIVA社との共同開発スイーツ第3弾となる「Uchi Cafe SWEETS×GODIVAショコラタルト」と「Uchi Cafe SWEETS×GODIVAガトーショコラ」が大好評だったことなどから、前年を大幅に超えた。

カウンターファストフードの売上は、「中華まん」や「Lチキ」の販促施策が奏功したことなどにより、前年を上回った。

日配食品や冷凍食品の売上は、主に生活全般のニーズに対応する品そろえを継続的に強化してきたことにより前年を超えた。

■ミニストップ
既存店平均売上高は1.3%増の42万2000円、客数1.9%減(776人)、客単価3.2%増(544円)。全店売上高は1.6%増の41万9000円。

出店3店、閉店9店、純増11店、期末店舗数は2250店(内れこっず4店、cisca4店)。

CVS部門では、加熱式たばこが好調なたばこ、寿司やミニ弁当が伸長した弁当、スナック、加工食品などが昨年を上回る売上となった。

品そろえを強化している惣菜やサラダ、食卓パンなどの分類が引き続き好調に推移した。

販売促進策は、おにぎり100円セールや、WAONのボーナスポイントを付与するキャンペーンなどの実施によって、各カテゴリーの売上を押し上げた。

FF部門では、こだわりの食材と製法を用いた「プレミアムソフト」シリーズの新商品「プレミアム和栗モンブランソフト」が好調な販売となり、売上をけん引した。フランクフルトや焼鳥などの串ものや、インストアコーヒーが昨年を超えた。

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