流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ファミリーレストラン/外出自粛響き7月既存店売上高5社そろって減

2020年08月24日 15:40 / 月次

ファミリーレストラン主要5社が発表した7月の月次営業情報によると、既存店売上高はすかいらーく26.4%減、サイゼリヤ27.1%減、セブン&アイ・フードシステムズ24.8%減、ジョイフル18.7%減、ロイヤルホスト13.9%減と、新型コロナウイルス感染再拡大による外出自粛の影響が続き、各社前年同月に比べ減少した。

客数は、すかいらーく29.8%減、サイゼリヤ28.4%減、セブン&アイ・フードシステムズ30.1%減、ジョイフル23.4%減、ロイヤルホスト23.5%減だった。

客単価は、すかいらーく4.8%増、サイゼリヤ1.8%増、セブン&アイ・フードシステムズ7.6%増、ジョイフル6.1%増、ロイヤルホスト12.4%増となっている。

■すかいらーく(2019年12月期:売上高3753億円)
既存店売上高は26.4%減、客数29.8%減、客単価4.8%増。全店売上高25.2%減。

首都圏、大阪府、福岡県などの都市部での感染拡大に加えて、全国でも感染者数が増加し、7月後半以降、店内飲食売上回復に不透明感が出てきた。

政府からの営業時間短縮要請の解除に伴い営業時間短縮は6月で終了。7月1日より、新たな営業時間で営業を開始。ライフスタイルの変化に対応し、すかいらーくグループ全店で深夜営業を廃止。原則23時30分閉店に変更。営業時間を短縮したことにより売上にはマイナス影響だった。

外食のごちそうメニューとして、ガストで「牛リブロースステーキシャリアピンソース」などのステーキメニュー、バーミヤンで贅沢なビジュアル感を意識した「海鮮夏中華」を導入し、好評となった。

夏休みのイベントの多くが中止になる中、デジタルメニューブックを活用したゲームでキッズプレートのお子様ゼリーが最大3倍になるキャンペーンを実施した。

テイクアウトの販売強化策として、一部店舗限定で、ガストで「から好し」のから揚げ、バーミヤンで冷凍生餃子、しゃぶ葉でしゃぶしゃぶセット持ち帰り販売を開始している。

藍屋で毎年好評の浜名湖産のうな重を販売。特にテイクアウトの販売が前年を大きく上回る。また、相乗効果でその他商品のテイクアウト売上も好調となっている。

7月売上は、デリバリー前年比約42%増、テイクアウトは前年比約2.4倍。すかいらーくグループの9ブランド約270店舗に出前館のシェアリングデリバリ―を導入した。

7月末店舗数はグループ計3239店。

■サイゼリヤ(2019年8月期:売上高1565億円)
既存店売上高27.1%減、客数28.4%減、客単価1.8%増。店舗数1033店。

全店売上高27.6%減、客数28.8%減、客単価1.7%増。店舗数1083店。

休業17店、閉店1店だった。

7月の既存店売上高は、土日祝祭日による日数が、前年同月よりも1日多かったことが、2%ポイント程度プラスに影響したものと考えている。

「テイクアウト客数=テイクアウト売上高÷イートイン平均客単価」に基づき算出した客数を、テイクアウトによる客数として加味している。

■セブン&アイ・フードシステムズ(2020年2月期:売上高743億円)
デニーズ
既存店売上高24.8%減、客数30.1%減、客単価7.6%増。

全店売上高23.5%減。

■ジョイフル(2019年6月期:売上高728億円)
既存店売上高18.7%減、客数23.4%減、客単価6.1%増。

全店売上高20.2%減、客数24.8%減、客単価6.1%増。

出店退店0、店舗数合計706店。

■ロイヤルホールディングス(2019年12月期:外食事業626億円)
ロイヤルホスト
既存店売上高13.9%減、来客数23.5%減、客単価12.4%増。

関連記事

月次 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧