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コンビニ/6月既存店セブン0.3%減、ファミマ3.3%増、ローソン0.9%減

2021年07月12日 14:40 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した6月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比は、セブン-イレブンが0.3%減、ローソン0.9%減とマイナス、一方、デザート・菓子がヒットしたファミマは3.3%増、弁当・スイーツ・サラダが好調のミニストップは1.9%増と前年同月を上回った。

■セブン-イレブン(2021年2月期:チェーン全店売上高4兆8706億円)
既存店売上高は、前年同月0.3%減、客数0.5%減、客単価0.2%増となった。
チェーン全店売上高0.9%増、店舗数は2万1177店だった。

6月度は、今年初の猛暑日となった地域がある一方、例年よりも遅い梅雨入りや記録的な大雨となった地域もあるなど、全国的に気温が低く推移したことにより、天候影響はマイナスとなった。

既存店売上・客数の前年比は、昨年は「緊急事態宣言」が5月末に解除されたことで週末を中心に販売が伸長し、さらにキャッシュレス・消費者還元事業の最終月にあたり月末に向けて駆け込み需要もあったことから、昨年を下回った。客単価は、ワンストップショッピングの傾向が継続しており、昨年を上回った。

商品では、デリカのコロナ禍における健康ニーズに対応した「健康商品シリーズ」が好調。たんぱく質が手軽に摂れる「食事サラダ」や、食物繊維が摂れる「カップデリ」が堅調に推移した。

コロナ禍における在宅需要への対応として、数か月にわたり揚げ物惣菜のキャンペーンを複数回実施してきたことにより、コロッケや春巻きを中心に食卓ニーズ対応商品の買い場としての定着が見られるという。

■ファミリーマート(2021年2月期:チェーン全店売上高2兆7643億円)
既存店日商は3.3%増、客数2.2%増、客単価1.1%増。全店売上高2.5%増となった。

店舗数は単体では、出店7店、閉店8店、純減1店、合計1万5717店だった。エリアフランチャイズは、沖縄328店、南九州389店、JR九州リテール204店、合計921店で、国内合計1万6638店となった。

40周年企画「40のいいこと!?」の施策として発売した、デザート新商品のヒット、「お試しクーポン」、「1個買うと、1個もらえる」といった「おトク」な販促キャンペーン企画が好調に推移し、売上・客数は前年を上回る実績となった。

また、6月21日に、1都7県において、緊急事態宣言がまん延防止等重点措置に移行したことも、特に都心部にある店舗の売上・集客の底上げに貢献した。

一方、外出自粛は継続する傾向にあり、消費者のライフスタイルの変化に合わせて強化している、日常使いの日配・生鮮品や冷凍食品などの商品も引き続き好調を維持している。

デザートは「40のいいこと!?」の1つである、6月22日発売の「バタービスケットサンド」が、発売9日間で300万食を突破するなど好調に推移し、デザート全体で前年を大きく上回った。

菓子は、「40のいいこと!?」の1つである「カラムーチョフェア」が好調に推移した。スマホ決済機能付きアプリ「ファミペイ」を利用した「お試しクーポン」企画で、対象商品となったオリジナル菓子の効果もあり、前年を大きく上回った。

ドライ飲料では、Afternoon Tea監修のオリジナルお茶飲料が、女性客を中心に好調に推移したほか、「1個買うと、1個もらえる」キャンペーン、「お試しクーポン」企画で対象となった飲料が好調に推移し、前年を大きく上回ったという。

■ローソン(2020年2月期:チェーン全店売上高2兆3497億円)
既存店売上高0.9%減、客数1.4%減、客単価0.4%増。全店売上高1.1%増。
店舗数はグループで、出店38店、閉店30店となり、総店舗数は1万4620店となった。

生鮮品や冷凍食品・日配食品などは、日常使いの商品の需要が依然高く、売上が伸長した。

米飯は、チルド商品の「これが弁当シリーズ」、「金しゃりおにぎりシリーズ」が引き続き好調に推移した。カウンターファストフードは、「からあげクン」「鶏から」などの定番商品、マチカフェの夏季限定商材などが販売を牽引した。

店内調理サービス「まちかど厨房」は、人気の外食企業とコラボレーションした商品、「ご当地丼シリーズ」などが好評を博したという。

玩具、書籍はキャンペーンを実施した「鬼滅の刃」関連商品が売上に寄与した。

なお、たばこは既存店売上高前年比を1%程度押し上げる要因となっている。

■ミニストップ(2020年2月期:チェーン全店売上高2909億円)
既存店1店1日当たり平均売上高は1.9%増、客数0.5%減、客単価2.5%増となった。全店売上高は2.3%増だった。
店舗数は、出店0店、閉店1店で、期末店舗数は1982店となった。

例年に無く早い梅雨入りとなった西日本に続き、関東以北も中旬以降に梅雨入りし、降雨などの天候不順が顧客の来店動向に影響を与えたが、買上点数は前年を上回り、売上は前年を上回っている。

コンビニエンス部門については、3月に発売し累計販売数50万食を突破した人気商品「チャーシュー弁当」をリニューアル発売した常温弁当、新規商品や売れ筋商品にWAONボーナスポイントを付与したスイーツ、サラダの売上が前年同月の実績を上回った。

店内加工ファストフード部門は、テレビCMの放映に加え、20円引きセールを実施した店内調理惣菜、Xフライドポテト増量セールを実施したポテトの売上が前年同月の実績を超えている。

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