コンビニ/7月既存店セブン3.6%増、ファミマ3.7%増、ローソン2.3%増
2022年08月10日 16:00 / 月次
コンビニエンスストア各社が発表した7月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比は、セブン-イレブン3.6%増、ファミリーマート3.7%増、ローソン2.3%増、ミニストップ0.8%減となった。
<大手4社の売上高>
社名 | 前年同月比 | |
既存店 | 全店 | |
セブン-イレブン | 3.6%増 | 4.5%増 |
ファミリーマート | 3.7%増 | 1.8%増 |
ローソン | 2.3%増 | 3.8%増 |
ミニストップ | 0.8%減 | 2.5%減 |
■セブン-イレブン(2022年2月期:チェーン全店売上高4兆9527億円)
既存店売上高は、前年同月比3.6%増、客数0.6%減、客単価4.2%増となった。
チェーン全店売上高4.5%増、店舗数は2万1228店だった。
7月度は、全国的に昨年よりも早い梅雨明けを迎え、人流が回復傾向にあったものの、中旬以降の梅雨の戻りで大雨となったエリアもあるなど天候影響のマイナスにより、客数は前年を下回った。一方で、既存店売上および客単価は、継続して実施しているフェア(7月は「北海道フェア」「夏祭りフェア」)などの販売促進キャンペーンの効果もあり、前年を上回った。
■ファミリーマート(2022年2月期:チェーン全店売上高2兆8419億円)
既存店日商は3.7%増、客数2.0%増、客単価1.7%増。全店売上高1.8%増となった。
店舗数は単体では、出店22店、閉店12店、純増10店、合計1万5642店だった。エリアフランチャイズは、沖縄327店、南九州392店、JR九州リテール205店、合計924店で、国内合計1万6566店となった。
7月も先月に続き、既存店日商、客数、客単価と主要3指標全てで前年を上回る実績となった。既存店日商は11カ月連続の前年越えと、引き続き好調に推移している。月初と下旬に見られた急激な気温上昇で全国的に気温が高かったこともあり、冷し麺や飲料などのカテゴリーで売上が大きく伸長した。
ファミマのアプリ「ファミペイ」の3周年記念キャンペーンや、「おむすびよりどり2個で30円引き」セール、テレビCMも展開した「激ウマ!ハバネロチキン対決」などの夏向
けキャンペーンの積極的な展開が、店舗への送客効果に大きく貢献し、売上・客数の押し上げにつながった。
■ローソン(2022年2月期:チェーン全店売上高2兆4427億円)
既存店売上高2.3%増、客数0.9%減、客単価3.2%増。全店売上高3.8%増。
店舗数はグループで、出店33店、閉店28店となり、総店舗数は1万4657店となった。
カウンターファストフードは、からあげクンの販売が好調で、新フレーバー「とろ~り濃厚チーズ味」が売上を牽引した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、北海道フェア対象商品として発売したご当地丼が売上を牽引した。米飯は、おにぎりの販売が好調。希少なブランド米を使用したおにぎり「日本おこめぐり」の第1弾商品として発売した北海道産のブランド米「ふっくりんこ」や、アプリクーポンなどの施策が奏功した。
調理パンは、高単価バーガーや生クリーム専門店「MILK」監修商品の販売が好調だった。日配食品は、定番商品の品揃え強化に加え、商品の中身が見えるお惣菜として発売したクリアトップシール惣菜の販売が好調。冷凍食品は、引き続き販売が好調で、麺類・デザートの他、リニューアルした定番商品「とろ~りたこ焼」が売上を牽引した。
■ミニストップ(2022年2月期:チェーン全店売上高2929億円)
既存店1店1日当たり平均売上高は0.8%減、客数2.8%減、客単価2.0%増となった。全店売上高は2.5%減だった。
店舗数は、出店0店、閉店2店で、期末店舗数は1930店となった。
3年ぶりの政府による行動制限がない盛夏に対応するべく、コンビニエンスストア部門では、おにぎりや冷し麺を、店内加工ファストフード部門では、ポテトやハロハロを中心に販売強化し、好調に推移した一方、7月後半には最高気温35℃以上の猛暑日が続き、また新型コロナウイルス新規感染者数が過去最大数を記録するなど外出を控える動きがみられた。
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