ショッピングセンター/11月既存SC売上2.3%増、観光需要増すも暖冬で一部苦戦
2022年12月26日 16:51 / 月次
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日本ショッピングセンター協会が12月26日に発表した11月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、既存SCの売上高は前年同月比2.3%増となった。
月度 | 総合 | テナント | キーテナント |
7月 | 5.5%増 | 6.8%増 | 0.7%増 |
8月 | 15.8%増 | 19%増 | 4.1%増 |
9月 | 12.7%増 | 15.3%増 | 3.1%増 |
10月 | 9.2%増 | 10.7%増 | 3.1%増 |
11月 | 2.3%増 | 2.5%増 | 1.2%増 |
行政による行動制限がなかったことや、前月に引き続き全国旅行支援で観光需要が高まったことで来館者数が増え、前年超えとなった。都心部を中心に回復してきたインバウンドも、売上増に寄与。ただし、気温が高かったことでアウターなどの重衣料の動きが鈍く売上に影響したSCや、月後半の新型コロナウイルス第8波の影響で来館者数が減少したSCも見られた。
2019年と比較すると7.3%減となり、コロナ禍前を下回っているが、マイナス幅は縮小してきている。
立地別では、中心地域は総合で5.9%増、周辺地域は0.7%増となり、周辺地域が伸び悩んだ。自粛意識の高まりから近隣のSCを利用していた客層が、時間と共に都市部など遠方へ足を伸ばしていることが伺える。
業種別に見ると、観光需要の高まりによって旅行客の来館者数が増え、飲食が好調だった。外出機会の増加により、靴や鞄などのファッション雑貨も好調。一方、アウターなどの重衣料や防寒アイテムは、北海道を除いて全国的に気温が高かったため苦戦し、売上が伸び悩んだ。
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