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日本フードサービス協会/3月の外食売上18.8%増、遅い時間は集客苦戦

2023年04月25日 10:30 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の3月度売り上げ状況は、前年同月比18.8%増となった。

3月度 売上高前年同月比
全体 18.8%増
ファストフード 10.9%増
ファミリーレストラン 26.2%増
パブ・居酒屋 89.4%増
ディナーレストラン 36.2%増
喫茶 27.5%増

3月13日よりマスク着用が個人の判断に委ねられ、コロナ規制の緩和への動きがよりいっそう明確になり、2019年比でも1.5%増だった。

好調の要因は主に歓送迎会や春休みのシーズンで個人や家族客、中小宴会が増加。大規模宴会、夜遅い時間帯の集客はまだまだ弱いという。

ファストフード業態は、全体売上は10.9%増、2019年比では13.2%増となった。

「洋風」は、コロナ全盛期ほどの伸び率ではないが引き続き堅調に推移し、売上8.6%増。「和風」は、消費意欲の高まりが売り上げを押し上げ12.8%増。「麺類」も、値上がり基調が消費者に浸透し売上19.2%増となった。

「持ち帰り米飯/回転寿司」は、年度の変わり目の歓送迎、WBC観戦などでテークアウト需要が増え、売上8.4%増。「その他」は、人流の回復とともに、「アイスクリーム」が引き続き再来店を促すクーポンを配布するなどで客数が増加、売上15.2%増と伸びている。

ファミリーレストラン業態は、全体売上は前年比26.2%増、2019年比は6.7%減となった。年明けからの堅調な流れとともに、コロナ規制の大幅緩和で春休みの家族客が増え、「洋風」は売上24.6%増、「和風」は売上25.3%増。「中華」は、消費の回復促進を目指したキャンぺーンを展開するなどで、売上20.4%増。「焼き肉」は、春休み・卒業シーズンで団体客が戻り、売上は39.7%増と大幅に増加した。

「パブ・居酒屋」は、酒類の提供制限がはずれて以来、個人客やインバウンド需要の堅調が続き、送迎会シーズンの中小宴会が回復傾向にある。売上は89.4%増と大きく回復した。

しかし、コロナ前のような大規模宴会は戻りが鈍く、二次会需要もほぼ見られず、店舗数自体もコロナ前の70%弱にとどまっており、2019年比では売上35.5%減となっている。

ディナーレストラン業態は、中規模の歓送迎会、インバウンド客と個人客の増加が売上と客単価を下支えし、売上は36.2%増となった。

だが、大口の法人利用はまだ期待できず、2019年比では売上10.9%減だった。

喫茶業態は、マスクの着用が個人判断に委ねられるなど、コロナの規制緩和が一段と進み、客足は回復傾向で売上は27.5%増となった。

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